創作の世界とギフトエコノミーの相性を考える【新企画構想メモ】
一般的なビジネスとは違い、お客さんの恩送りと贈り物(ギフト)で循環していくギフトエコノミーは、創作の世界との掛け合わせはできるのだろうか?
今日はそこに切り込んで考えてみようと思います。
前回はギフトエコノミーの流れと一般的なサービスの流れの違いを図解してみました。
そもそもギフトエコノミーって何?という方はこちらの記事をどうぞ。
ちょっぴりおさらい
少しだけ前回のおさらいをすると、一般的なサービスとギフトエコノミーの違いは、下の2枚の図を見比べるとわかるように、
・お客さんの支払いの1個シフト
・支払いとサービスの天秤の揺れ具合
・お客さんから次のお客さんへの恩送り
の3点になります。
継続させていくためのポイントとなるのが、サービスと代金の天秤。
一般的なビジネスでは、事前にこの天秤が釣り合って利益が出るように設計されているから、サービスを提供し続けることで利益は増えていき事業が継続できる。
それに対して、ギフトエコノミーは、お客さんは恩送りとして「任意の金額」を支払うので、毎回この天秤がグラグラ揺れる。
天秤がうまく釣り合うときもあれば、お客さんがサービスの代金以上のお金を恩送りする場合もあるし、当然0円で恩送りをしない選択をする人もいる。
だからこそ継続できるかどうかが未知数になってくるのです。
ギフトエコノミーを継続させるために大切なポイントは何か?
上の図をもとに考えると、ギフトエコノミーを継続させるためには「天秤のグラつきがあっても大丈夫な状態を作ること」が重要になってきます。
では天秤が毎回グラついても平気にするためにはどうすればいいのか?
シンプルに考えれば「平均を取って振れ幅を抑える」のが一番簡単な方法。
平均を取るためには「回数を多く回すこと」が重要になってくる。
つまりカルマキッチンの事例のように、ランチ1食の恩送りは回転効率を考えるとすごくギフトエコノミーと相性がいいのがわかります。
ギフトエコノミーと創作物の相性はどうなのか?
「数多く提供できるサービス」と「創作物」の掛け算をすると、ギフトエコノミーの向き不向きが浮き彫りになってくる。
提供できる頻度が少ない創作物はギフトエコノミーとの相性が悪く、提供頻度を高く保てる創作物は相性がいい。
そう考えると、相性の良し悪しはこんな感じになってくる。
❌ 相性イマイチ
・創作期間が長い(1ヶ月以上など)かかる1点もの創作物
(絵画やアナログイラスト、音楽、工作やアートなど)
・時間長めのマンツーマンの講座
⭕ 相性よし
・短時間で描いてもらえる似顔絵やイラスト
・複数人が同時参加できる講座
(創作スキルが学べる講座【例:絵画教室】や個展など)
創作物は1人で作れる量も教えられる量も限界があるが、複数のクリエイターを集ってトライするならばやれることの可能性は膨らみそうな感じがする。
たったひとりで全部回すのは大変だけど、複数人のクリエイターで運営するならばグループ展だったり、種類豊富な創作物を提供することができるのでおもしろいかもしれない。
ちょっとこれは今後の展望として頭の片隅においておきたい。
賛同してくれるクリエイターがいたらいいなって思ってこう。
自分の企画でやるならどうする?
新企画として考えているのが
「ギフトエコノミー」
×
「ホロスコープの個人鑑定」のアイディア。
超ザックリ言うと、個人鑑定のペイフォワードってできないかな?というもの。
ここに今回のギフトエコノミー継続のポイントを入れると
「ホロスコープの個人鑑定」
×
「数多く提供できるサービス」
こんな掛け算になるので
・マンツーマンのセッションや
・全部のせのガッツリ個人鑑定書は
相性があまりよくないことになる。
このアイディアを思いついたとき、個人鑑定として想定していたのが、以前にnote記事にさせてもらったこちらの超ガッツリ個人鑑定書。約1万文字。
この記事は個別質問の回答からホロスコープの読み方の解説まで入れた全部のせ。
料理で例えるなら、フレンチのフルコースに年代物ワイン1本付きみたいな盛り盛り。
実はホロスコープの分析から執筆完了まで約2週間以上かかっている…。
こういうのはギフトエコノミーでやるには向いていないと判明しました(爆)
もっと軽くライトな形の個人鑑定記事とか、プチ講座みたいな方が良いかもしれない感じがしてきました。でもそういうのってニーズあるのかなぁ…なんて疑問も出てきているので、もうちょっと企画を練り込んでみます!
■あわせてよく読まれている記事もどうぞ
▼風の時代にワクワク楽しく自分を知るマガジン(随時更新中!)
人生をちょっぴり楽しくするための 知識や小ネタを発信しています。 スキやコメント、フォローが 創作活動の励みになってます! ● 面白かった〜 ● もっと読みたい♪ と思っていただけたら 「これで塩ようかん食べな」的な感じで サポートしていただけたら嬉しいです。