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美術館と抽象芸術をたのしむ【抽象絵画の覚醒と展開】

観たのは先月だが、まだ会期が残っているので、頑張って展評を起こす。


★公式@美術館HP★
開催 8月20日(日)まで


★公式@特設サイト★
※こっちは閉会後じきに閉じられてしまうかも。


思いのほか他館からの貸し出しが多かったが、この展覧会は巡回しない。
(間違ってたら、ゴメンナサイ)




抽象芸術にどっぷり浸かれる展覧会。そして、疲れる展覧会。ネットでこの展覧会の感想を眺めると、そんな印象のものが多い。


抽象芸術がテーマで、しかも大量。となると、別段美術のプロでもない身としては、「限りなく脱力して」観て回るしかない。でないと早々に力尽きるのは目に見えてる。


「力を抜く」ということは、逆に言うと、強弱を付けリズムに乗ってテンポ良く鑑賞する、ということ。美術館の仕掛けたそれらを見抜き、同調できるか。もしくは、鑑賞者自身のそれで最初から最後まで貫き通せるか。後者は、少なくとも一度は訪れたことのあるミュージアムでないと難しいが。


今回自分が鑑賞に要した時間は、約90分(ショップのぞく)。観覧料、1800円に十分見合う内容・体験だった。


タイトルにも書いたが、展覧会とアーティゾン美術館、それぞれを同じぐらい楽しんだ。ところどころ「!?」「??」と思うものはあったが、今回はリズム重視でそれらには触れず、ごく私的に良かったところ・面白かったところだけをピックアップする。


ご参考になれば、幸いです。



本 編


今回はすべて写真で語る。


アーティゾン美術館は、東京駅八重洲口地下街で、ほぼ真下まで行ける。
直結まではしてないものの。
おかげで、酷暑や雨の日も何のその。


近づくと、サインが。親切設計。


親切設計


アーティゾン美術館の勇姿


展覧会スタート地点


諸注意
アーティゾン美術館に来てこれらが守れないのは、ヤボというもの。


セクションボードからして、スタイリッシュ。


トップバッターは、セザンヌ。相応しい。
no.1 《サント・ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》


ピカソかな?と思ったら、ピカソだった。
no.21 《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》


アーティゾン美術館と言えば、この作品を思い浮かべる人は多いかも。
たしかグッズにもなってる。
コンスタンティン・プランクーシ
no.68 《接吻》


展覧会タイトルは「抽象絵画~」となってるが、ところどころ立体もある。
ウンベルト・ボッチョーニ
no.41 《空間における連続性の唯一の形態》


これこれ、これが例の、あれ。
ライオネル・ファイネンガー
no.50 《バウハウス宣言書》


この展覧会、観たかった。。あと百年若ければ。
展覧会図録
no.D15 『ヴァイマール国立バウハウス 1919-1923』


アート・ドキュメンタリスト垂涎の品々。


個人的に一番ビビっときた作品。
これ、もはや自分的には「大竹伸朗」でしかない。

マルセル・デュシャン
no.108
《マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの、または、による(トランクの箱)シリーズB》


あ、これは
きた!

これ、今年東京国立近代美術館で「再現展示」してたやつ!!
詳細は以下↓↓↓を参照。


★☆★参考★☆★
~~プレイバック「抽象と幻想」展(1953-1954)~
@東京国立近代美術館 2023年 コレクション展

※東近美2023での光景
※東近美2023での光景


(再び、アーティゾン美術館に戻る。)

日本の抽象と言えば、


「実験」室

なお、別に「具体」の展示セクションもあり。抜かりはない。


終盤、contemporaryコーナー。

横溝美由紀
crossingシリーズ
同シリーズ

個人的に、ゲルハルト・リヒターが思い浮かんだ。


これは、インスタレーションに分類されるのだろうか???
会場で描いた?それとも??


これも横溝美由紀
《torso》2023
手前床の、アルミふわくしゃ敷き詰めアート。

フェリックス・ゴンザレス=トレス《無題(偽薬)》1991 へのオマージュ?



お ま け


何気ないエントランスの壁からして、スタイリッシュ。


エスカレーターも、スタイリッシュ。

* * *
ちゃんと双方向あるので、
万一作品を見落としたとき前のフロアに戻るようなことも、可。


展覧会入り口前で待ち合わせも、可。
もし早く着いたのなら。


これは作品だったか、それとも座っていいやつだったか。覚えてない。。


東京国立近代美術館で言うところの「長めのいい部屋」。
アーティゾン美術館は各階にあるのが、特徴。

ところが。。。。。
なんと
今一時的に隣はレゴランドになってる。
まぁでも、下を向けば、スタイリッシュ。
率直にこれ、かっこいいですよね。


「デジタルコレクションウォール」
実はこれ、チームラボ制。
今回始めて知った。


図録、買った。初めから買う気満々だった。

左は2年ぐらい前の展覧会のもの
右が今回
図録そっくりさん。
!!!!!厚い!!!!!
!!!!!重い!!!!!

* * *
ここまでデカくて重い図録は、最近だとゲルハルト・リヒター以来。



* * *

もしここを訪れるのが初めてなら、最後のショップも素晴らしいので、
その時間も見積もっておくといい。


もう一点、ここはオシャレきめていくのが、吉。


それにしても、ここの照明システムは極上だった。照明機器メーカーがバックにある汐留の某美術館すら上回っている感じ。このあたり、前回来たときは気づかなかった。まだまだ修行が足りない感じ。



以 上



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何となくUNIX(いしい)
誠にありがとうございます。またこんなトピックで書きますね。