大竹伸朗展review. [1/3] intro.
もしこの展覧会にキャッチコピーを付けるなら。
世界の断片(化)と(再)結合
~ワンダーランド化した東京国立近代美術館~
こんな言葉を思い浮べて書いてしまうほど、良かった。
では、ご案内しましょう。
1 基礎情報
★公式サイト★
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/shinro-ohtake/
★特設サイト★
★巡回スケジュール★
2023年2月5日まで 東京国立近代美術館 ←現在
2023年5月3日~7月2日 愛媛県美術館
2023年8月5日~9月18日 富山県美術館
2 寸評
現代アートの自由さを、堪能できる。そして上手い下手は別にして、自分だってこういうアートをやったっていいんだ、と発奮させられる。
広報メディア(ホームページや雑誌記事、SNSなど)で、この展覧会の展示作品は結構「見れて」しまう。しかし、それは会場での体験とは全く比較にならない。会場は、展示でないと生み出せない空間・視覚・照明等の総合的効果に満ちている。そして、正中を正視するだけで、あるいは一つの視点からの鑑賞だけで、見極めがつく作品は、一つもない。群で眺めたり、角度を変えて見たり、覗き込んだり、質感光沢を感じ取ったり。「作品の物質性」と「展示/空間」そして「相対する自分自身の存在」、この3者が揃って体験そのものの価値が確立する。
チームラボのような動的な全身没入空間も感動したが、静的なオブジェ群から漂うひたすらアンビエントな雰囲気を彷徨うこの展覧会も、素晴らしいなと思った。なんというか、我/時を忘れたり逆に我/時を思い出させたり、とでもいうか(うまく言い表せない)。
※細かい作品レビューは、次のnote記事で。
※会場で見つけたアーティストの肖像
3 これから見に行く人へのアドバイス(3点)
1点目。高校生以下および18歳未満無料。もし該当するなら、何はともあれ早めに一度、見たほうがいい。なぜなら、気に入ったら、開催中もう一度(何度でも)無料で見れるので。もし私が該当してたら、会期中あと2回は見に行くところ。
2点目。公式サイト(「大竹伸朗展【公式】」と名乗る特設サイトより、会場である東京国立近代美術館の方)に、目を通しておこう。念の為再掲しておく。
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/shinro-ohtake/
なぜか?理由は2つ。
1)東京国立近代美術館のサイトの方が情報量がコンパクトで、ネタバレ成分が少ない。たとえばどんなグッズがあるかなど。その辺りは会場の楽しみにとっておいてもよいのでは?
2)「大竹伸朗展ではアプリで作品リスト、セクション解説、音作品を提供しています。ご来場前のインストールをお勧めしています。」(HPより)
→→通常入り口でもらえる紙の作品リストは、この展覧会では用意されていない。そして、作品のキャプションには展示番号しか示されていない。そのため、Catalog Pocketというアプリ版作品リストを手元で開いてないと、気に入った作品のタイトルが分からない。
→→→→アプリとその中のコンテンツデータのイントールは、事前に自宅などでやっておこう。当日会場のフリーWi-Fiでもできるが、それだと出鼻挫かれ感がある(笑。
3点目。この展覧会は写真OK。人それぞれだろうが、写真を撮るのも非常に楽しい展覧会。もし可能なら、普段のスマホとは別にコンデジを持っていこう。もしくは、グループで行くならお互いのスマホで役割分担。どうしてか。上述のアプリCatalog Pocketの常時表示でスマホが専有されるため。想像するまでもなく、1台のスマホでアプリとカメラを何度も切り替えて使うのは、ムリがある。
4 入り口まで
MoMATの玄関。いつもと変わらぬ泰然自若な構え。
コンテンツボード。こっちがこの記事の見出しでもよかったが。
タイトルウォール。これ、白黒を反転させたらきっと強烈。
はじまりはじまり。
実はここまでの写真で既にいくつか解説ポイントはあるのだが、今回は敢えて書かないでおく。たぶん、HPを見たり会場に足を運ばれれば、見抜いていただけることと思う。
~つづく~
誠にありがとうございます。またこんなトピックで書きますね。