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「DIC川村記念美術館、休館(閉館含み)入りを1月末から3月末に延期」ニュースで思ったこと

一昨日10/1に発信され、非常に気になったアート・ニュース。


ずっと行きたいと思っている美術館なのにまだ行ったことがなく、1月末から休館という予定が発表されたあと、気になって仕方なかった。


いつかはまだ決めてないが、休館に入るまでには必ず行く。そして今回発表された「延長タイム」では特別にコレクション展をしてくれるとのこと。そのことは、素直にありがとうございます。感謝です。なんとか頑張って、1月までの企画展と延長タイムのコレクション展、2回行くかもしれません。そっちは個人的(ミクロ)なことですが


休館(閉館含み)のニュースが出るや、驚くほど大量の鑑賞者が訪れ続け、見直しを求める署名も伸び続けているとのこと。ならばこれを安直に「閉店セール」効果とみなすに留まらないで、これを根拠/盾に、この機に、DICは一度方針を転じてはどうか。超積極的かつ恒常的な寄付の呼びかけと、行政全方位(国・千葉県・佐倉市等)との総合的な支援(一部資金援助や特例的税制優遇措置等)交渉など。そういった「本気」の「足掻き」を、経営層は既にやったのだろうか。そういったことを「価値共創委員会(※)」という独立した?諮問機関は適切に分析・助言したのだろうか。以下公式サイトで掲げられた「価値共創委員会による「美術館運営」に関する助言並びにそれに対する当社取締役会の協議内容と今後の対応についての中間報告」(2024年8月27日付)からは、そのようなファクトもやる気も読み取れない。

この期に及んで「私立美術館だから。。。」的な尻込みは不要だと思う。そして、そういうふうに頭を使い実際に足掻くことまで実行するのが、突破口を拓くのが、少なくともそういった努力を十二分にしたことを内外に示すのが、経営というものだと思うのだが。


繰り返しになるが、この機に、DICは一度方針を転じてはどうか。最低限、「2025年中に休館し、そのまま実質閉館あるいは都内に縮小移転のどちらかにする」というシナリオは、見直しのため取り下げるべきでは。



* * *
暗いニュースの多い時代である。
「資本優等生」の代償として「無個性企業」に縮こまるより、
あがけることはあがき、
日本の企業もまだ捨てたもんじゃないことを示して欲しい。
「気概」と「個性」を失くした企業からは、
徐々に担い手も客も離れてゆくものだと思う。


以 上


誠にありがとうございます。またこんなトピックで書きますね。