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【そろそろパーツ毎に分けて描きませんか?「1」】[note0050]

こんにちは。

そろそろ寒さも落ち着いてきましたね。
春が近づいてきて、街にはうさぎ好きが大好きなイースターの商品が並び始めています。
ついついイースターの商品が目に入ると、立ち止まって見てしまう「お絵描き研究家Ryo」です。


僕はイラストのお仕事をしたり、デザインのお仕事をしたり、うさぎ雑貨とキャンドルのお店を経営しながら雑貨作りをしたり、生徒さんにビジネスアーティスト講座(絵の描き方・物語の作り方・販売方法などのレッスン)をしたりしています。

このnoteでは「退屈な日常に楽しさを。一般人でもクリエイターになれる!」をモットーに。
「1人でも多くの方の人生を楽しく出来るように、誰かの可能性のきっかけになるように」と、そのきっかけの1つとして絵を通じてお伝えしたいということで配信しています。

◇◇◇◇◇◇

1.はじめに

皆さんは絵を描くときに、どういう描き方をしていますか?
初心者の方は、線だけを見てしまって、絵が線の集まりにしか見えないという感覚の方が多いと思います。

例えば、「ここにこんな線があって・・・この部分にこの線があって・・・」
という感じで絵を描いている人は、線のみを見ている方の可能性が高いです。

今日は、そんな線ばかりを追いかける描き方から卒業しましょうというレッスンです。
絵描きの初心者から、もう一段階上に行きましょう!

では、はじめます。

2.パーツ毎に分けて描く

今日のタイトルの「パーツ毎に分けて描く」とは、どういったことでしょうか?
イメージするとしたら、プラモデルやフィギュアのようなもの。
全てが一体化していて、色だけが塗り分けられているものではなくて、パーツごとに組み立てられているものを想像してください。

髪の毛のパーツもヘルメットのようにかぶせたり、前と後ろで分かれていたりするものがあります。
そういう細かく分かれているものを見たことがあれば話は早いです。

そんな感じで、組み立てていくように細かくパーツ毎に描いていきます。
パーツをイメージして描きながら組み立てていくような描き方が出来れば、より立体的に絵を描くことができます。
僕の絵で説明していきますね。

まずは、完成イラストを見ていただきます。

立体研究キャラクター6顔1-1

この絵を使って、説明していきます。


3.アタリ線を描こう

今回は主に「顔」に注目して説明していきます。
体はまた別の記事でレッスンしますね。

まずは【アタリ線】というのを描いていきます。
【アタリ線】というのは、大まかな形の線です。
構図を決めるときに雑に線を引いているような絵を見たことがありますか?
その雑に見える線が【アタリ線】です。

人の顔のアタリ線は、人それぞれ描きやすい方法で良いと思いますが、僕のやり方でやっていきますね。

まずは、丸を描いて首を描きます。

立体研究キャラクター6顔1-2

帽子屋さんにあるようなヘッドトルソーのようですね。


4.顔の十字線

初心者の人がわからないのが、この顔の十字の線だと思います。
これは何が描かれているかというと、縦の一本は顔の中心の線。
横の線は、目の位置の線。

これで覚えておいて大丈夫です。

この十字線は、ざっくり描くので凹凸がなく、実際のきっちりとした形とは違います。
十字線でわかるのは、顔の向きです。

十字線の描き方だけで顔の向きが変わってしまいます。
ちょっと違う十字線を引いてみます。

立体研究キャラクター6顔1-3

これだけで上を向いているように見えませんか?
ちなみに、顔の丸の形や向きは変えていません。

こんな感じで、大体こういう向きにしたいっていう情報をメモするような感じで線を描きます。
この時点で「この向きじゃないなぁ」なんて考えながら、何度も十字線を描き直すこともあります。


5.顔の輪郭を決めよう

次に丸い顔を立体的にしたいので、輪郭を描いていきたいところですね。
ここで2パターンに描き方が分かれます。(実際はもっとあるかもしれません。)

1つは顔の丸にお面のような板を付ける方法。
もう一つは、顔の基準の丸をへこませたり膨らませたりする方法。

僕は2番目の「基準の線からの伸縮で描く方法」をよく使います。
今回は「基準の線からの伸縮で描く方法」を説明しますね。

顔が斜めを向いている場合、眉毛の位置から目の位置にかけて輪郭がへこみます。
まずそのへこみ具合を決めます。
いっぱいへこませて、ほっぺた部分を大きく膨らませると、子供のような輪郭になります。
さっきの十字線の横の線辺りがへこんでいきます。

このへこみ部分が下にあれば幼くなります。
逆にへこみ部分が上にあれば大人に見えます。

立体研究キャラクター6顔1-4

どうでしょうか?
左よりも右の方が幼く見えませんか?

基準としては、
顔の半分よりも下に目を描くと子供っぽく。
半分ぐらいが標準の大人。
それよりも少し上に目を描くと更に大人になります。

極端に上に描いたり、下に描いたりすると変なバランスになります。
練習のうちに色々な位置に目を描いてみて、どれくらいの目の位置でどんな顔になるのか試しておいてください。


6.耳の位置

ここでパーツが登場しました。【耳】です。
耳の位置は目の高さの位置と同じです。
「耳の付け根の上の位置と目の高さが同じ」
と、言った方がわかりやすいでしょうか。

人の顔を見ると、大体目の高さと同じ位置に耳の付け根があると思います。
多少の個人差はあるかとは思いますが、これが人の顔のバランスです。

そして、耳の位置は横から見ると、ちょうど真ん中辺りにあります。
これも、付け根が真ん中です。
気を付けてくださいね。

立体研究キャラクター6顔1-5

よく間違えるのが、耳を後ろの方に描いてしまうこと。
斜めを向いているのに、耳を後ろの方に描いてしまうと、違和感のある絵になります。

立体研究キャラクター6顔1-6

ちょっと違和感ありませんか?
きちんとした位置を知らないと、自分で描いた絵のどこがおかしいのかがわからないままです。

真ん中に耳があるといっても、こうやってしまってもずれてしまいます。

立体研究キャラクター6顔1-7

最初は違和感なさそうですが、、よく見ると耳が前に来過ぎています。


7.耳の描き方

耳の描き方も色々あって悩むと思いますが、何となく耳っぽく描くことが出来ればいいと思います。
実際の耳の写真を見ながらいくつか描いてみます。

立体研究キャラクター6顔1-8

こんな感じで、外枠さえ描いてしまえば、中のくぼみはどう描いてもそれっぽくなります。
自分の好きな描き方の耳を、きちんとした顔の位置に描けば、きちんとバランスの良い顔になってくれます。

そして、ここからが肝心です。
耳の下からあごの骨の部分を描きます。
ちょうど耳の付け根の線の辺りから少し下に線を引きます。
そのあと、あごの先に向かって線を繋げていきます。

立体研究キャラクター6顔1-9

では、いらない線を消して見てみましょう。



立体研究キャラクター6顔1-10

どうでしょうか。少し線を足しただけです。
少し顔に立体感が出てきたのがわかりますか?


8.あとがき

今日は、パーツ毎に分けて描く考え方をレッスンしました。
まだ続きます。
長くなりそうでしたので、何度かに分けてレッスンしていきたいと思います。

今日レッスンしたところだけでも、自分なりにお絵かきしてみてください。
きっと、きちんとしたパーツの場所を知った後は、きちんと立体感のあるしっかりした顔が描けると思います。

まだ続きがありますので、次回をお楽しみに。
次回からは本格的に「パーツ毎に分けて描く」の意味が分かるようなレッスンになると思います。


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題材に出来そうなお話しは、今後記事として配信していきたいと思います。


今回も見ていただき、ありがとうございました。

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