グノーシア思考001 セツと主人公のループ回数について

 とある動画にて、「セツのループ回数 = 主人公(以下ユーリ)のループ回数」という仮説と、それは間違っている、という反論(a)を見た。

 "反論への反論"(b)と、仮設への思考を認める。



Ⅰ反論aが何故間違っているか

 反論aの概要は、「乗員はループごとに構成が変わるはずだ。よってセツやユーリが居ないループも存在し、セツとユーリは違うループ回数でループを終えるはずだ」というもの。

 これが間違っている根拠は簡単に分かるかもしれないが、要はプレイヤーにとって「セツが居ないループはない」ということだ。
 なので、主人公が六万回のループをくりかえせば、セツもそれと同等の回数のループを経験したとみていいはずだ。

 しかしだからといってセツとユーリのループ回数が同等とは言えない。

Ⅱ(セツのループ回数)-(ユーリのループ回数)=0以上

 見出しⅠから、ユーリのループ回数と同等のループをセツもしていることが分かる。しかし、セツがユーリの居ないループを経験しているかどうか、プレイヤーには知りようがない。並びに、何故セツだけが必ずループに存在するのかも分からない。

 とりあえず……セツはユーリと同じ、または以上の回数を生きている。およびユーリはセツと同じ、またはそれ以下の回数を生きている。

Ⅲユーリの居ないループがもし存在するなら

 セツがもしユーリの居ないループを経験しているなら、そのループをユーリは経験していない。例えばセツが五十回目のループだ、としたループにユーリが居なければ、ユーリが五十回目のセツと出会うことは絶対に無い。
 であればセツとユーリの状況はまるで違うことになる。何故セツだけに、ユーリの居ないループが訪れるのか?

 私はこの理由が分からないし……こんなループはそもそも存在しないと愚考している。

Ⅳユーリの居ないループは存在しないと考える


 まずセツは、ユーリが居なければデブリによって死ぬ運命である。ユーリの居たからこそ存在しえた宇宙にユーリが居ない、その状況は矛盾を感じさせる。しかし実際に矛盾があるとは思えない。ユーリが居なければ死んでいた次元から、ユーリが居ない次元に移動しただけと考えることもできるし、そもそも"君"が宇宙を歪ませなければ、セツは普通に生きていた可能性もある。
 次に、セツの銀の鍵……特記事項には常に空欄が残っている。どれだけセツだけが努力しても、ユーリの特記事項は最後まで埋まらない。故に銀の鍵は情報を集めるために、ユーリの居る宇宙へと移動しようとするだろう。
 

以上

 つまり私は、「セツのループ回数=ユーリのループ回数」だと考えているが……真実は不明。状況は極めて流動的だと言えよう。
 このノートが何か誰かの解釈や創作に少しでも知見を与えられればそれ以上の幸福はない。
 そこまで言うからには根拠はあるンだろうね? と心の中のラキオに常にこのノートの執筆を監視させていたが、間違いがあるかもしれない。ご了承を。


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