【読書感想】月世界へ行く / ジュール・ヴェルヌ
映画・月世界旅行の原作。
1869年刊行。約200年前のSF。
地球から月へとの2部作だと本書の中で知る。
月に向かって撃ち出された砲弾の中で3人の男が外を眺めながらあれこれ喋って飯食ってるだけの話と言ってしまえば身もふたもないが、
そんな箱モノ設定であれだけ興奮させる筆力は凄い。
今ではWikipedia一つで、
月の情報は容易に手に入る。
だからこそ、
月に行くまでの行程を深く考えはしないし、
地球と月との距離を計算したり、
表面や経緯の詳細に躍起になったりしない。
でも、月や宇宙に関する詳細な知識なんて、
世間一般レベルでは、
200年前も今も変わらない気がする。
そういう意味では、
過去になってしまった未来話を読んでも楽しめるし、
200年前の科学や当時感を窺い知り、答え合わせをするのもいい。
答え合わせ出来るほど月や宇宙のことを知らなかったし、距離や数字の話を出されるとちんぷんかんぷんだったけど。
常にバービケーンの立ち位置。
作中、アメリカ人は鶏を持っていき、
フランス人は月にブドウの木を月に持っていく。
日本人なら米だろうか?
ていうか終盤結構衝撃なんだけど、
映画の方と全然話違う。
月の頬にキスする有名なシーンやそれ以後は
映画だけの脚本だったという。。。
一緒なのはじめと終わりくらい。
そもそも同一だと思うのが間違いか。
とまれ、
SF史上に燦然と煌めく名著であることに変わりはない。
読んだ後は、
さぁ、冒険だ。
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