現在進行形の幸せ

幸せを現在進行形で実感していることが嬉しくて新幹線に乗りながら1人で泣いた。
今日は大好きなバンドが出るフェスに行く。そのために早起きして始発の新幹線に乗る。今日の行動全部がそのためにあると思うと嬉しくて嬉しくて、幸せだなって、今そう思う。
幸せはだいたい後から感じる。あの頃は幸せだった、っていつも過去形。だからいつも後悔する。もっとあの時、幸せなことに感謝して生きろよって、イライラする。
だからこんな事めったになくて、幸せって現在進行形で感じると本当に幸せなんだって知った。

あなたたちに会うときはいつも幸せを現在進行形で感じる。天国みたいな幸せじゃなくて、日常のイライラも嫌いなやつも、私の人生全部ひっくるめて幸せだと思える。ベッドの上で1人で聞く方がいいという人がいるけれど(もちろんそれは分かる)、やっぱりライブに行ってその場で発される声とか、鋭い眼差しとか、そこでしか聞けない言葉は特別だ。

前の席には小さな女の子とその親がいて、幸せの擬人化みたいな家族で、いつもなら嫉妬しちゃうけど、今日は素直に素敵だと思った。
私らしくないな。
いつもの私に裏切ったと思われそうで罪悪感を感じる。
いつも他人の幸せを喜べなくていつも他人の不幸でなんとか生きてた。
きっとまたそうなる。今日が終わってまた次が来るまで、イライラしながら、もう嫌だって泣きながら、あなたが作った曲を聴く。
でもまた次が来る。
あの人たちはずっとそこに居てくれるだろうから私がそこに行く限り次が来る。
だから今日が終わって日常に押しつぶされても、あなたの曲を聞きながら、あなたの声を聴きながら、また幸せを現在進行形で感じれる日を作るね。
今日は居てくれてほんとうにありがとう、またね。