【スタッフブログ】iLEAPで働くということ
こんにちは。スタッフのはるかです。
私事ではありますが、出産のため6月末で離職することになりました。
そこで最後に、2017年春からiLEAPで働いてきた3年間の振り返りを書いてみたいと思います。
iLEAPに入ったきっかけと理由
よく、何故アイリープに入ったのですか?と訊かれますが、これは本当にご縁だったと思います。
大学でマインドフルネスについて学び、興味を持って参加したある合宿イベントで、アイリープの共同創立者である泉さん(トップ画像の一番右)に出会ったのです。当時私はちょうど就活中で、どうせ働くなら社会を良くすることに貢献できる仕事に就きたいと思っていたところ、アイリープもちょうど人を募集していると聞き、応募しました。
泉さんに会うまでは、アイリープの存在を知らなかったのですが、本当に必要な時に必要な場(仕事)が与えられたなと感じます。
iLEAPで働いてみて驚いたこと
先にも言ったように、それまでアイリープの存在を全く知らなかった私ですが、実際に働いてみてとても驚き感動したことがあります。
それはアイリープならではの温かさです。
スタッフだけではなく、参加者やホームステイのホスト、メンター、そして過去に参加した卒業生まで、アイリープに関わる人皆がとても優しいのです。そして皆共通して「お互いをありのまま受け入れる」という雰囲気がありました。
初めて関わったプログラムでは、まだ学校に通っていたため途中から入り、最後の1週間くらいしかまともにいられなかったにも関わらず、参加者もすぐに私を受け入れてくれて、短い時間ではあったけど色んな話をすることができました。
参加者たちがそれぞれの学びを共有するファイナルプレゼンテーションでは、涙をこらえるのが大変なほど感動したのを覚えています。
(写真:初めて関わった2017年春のプログラム。まだついこの間のことのように鮮明に覚えています)
更には、卒業生たちが何年も経ってからシアトルまで来てアイリープのオフィスに遊びに来るということが、とても頻繁にあることにも驚きました。その時も、初めましての私を、すぐに受け入れてくれて、プログラムで学んだことや、それが今どう活きているかなど体験談をシェアしてくれました。
たった数週間のプログラムでこんなに人の気持ちを動かせて、こんなに成長を促せるってすごいなと感じると同時に、皆が共通して「アイリープならではの温かさ」を持っていることにも感動しました。
日々自己成長に繋がる学びがある職場
参加者や卒業生たちの学びをシェアしてもらうと、「あ、私もそう。私だけじゃなかったんだ」とか「そんな考え方もあるんだ!」とか「私もそうしてみよう」などと言った新しい気づきや学びがたくさん出てきます。
同じプログラム、同じセッションでも、人によって得るもの、感じるものが違うので、それをシェアしてもらうことで毎回プログラムを行う度に違う気づきと学びがありました。
私自身も、写真撮影や人数調整のためなどでセッションに入ったことがありますが、その時は同じセッションでも受けるタイミングによって違う気づきと学びがあるなと感じました。1年前に受けた時とは自分の状態や環境が違うので、見えてくるものが違うのです。また、忘れてしまっていた学びのいいリマインドにもなりました。
(写真:アイリーププログラムのセッションの様子)
更に、普段の仕事をしている中でも学びの機会が多くありました。
例えば、スタッフ同士のミーティングはプログラムと同じように、業務連絡とは別に自分の今の状態をシェアする「チェックイン」があります。これは自分の状態や相手の状態を知ることで、それが仕事に与える影響にAware(気づいている状態)になるためです。
また、私のスーパーバイザーである恵さんが、私の行動に対して「なぜそうするのか?」「こうするIntention(意図)は何か」とリマインドしてくれることで、自分がどこにフォーカスしていたのかを気づくことができたり、普段からIntentionを大切にするよう心がけることができました。
アイリープはプログラムで実践していることを、職場でも実践しています。なので3年間を通して、「ジャッジや偏見を持たずに話を聞く」、「全身で聴く」、「感謝の気持ちを持つ」、「自分の与えるインパクトにAwareになる」、「何でも学びに変える」など多くの大切な姿勢を学びました。
これらの姿勢は仕事だけでなく、日常生活においても、そして私の場合特にこれからの子育てにおいて、大いに役立ってくれると思うので、忘れずに日々意識していきたいです。
どの仕事や職場においても、日々学びの連続で、自己成長に繋がると思います。だけどついつい目の前のタスクに忙殺されて本来の意図を見失ってしまったり、自分の状態に気づけなかったり、どう成長できているのか見えてこなかったりします。私はこれまでの仕事では、仕事をこなすスピードや正確性、トラブル対処法など技術やスキルにフォーカスしていて、自分の内面の成長や姿勢に関してはあまり考えていませんでした。
アイリープでは学びの機会が多いだけでなく、自分と向き合う機会や、それを自己成長に繋げる機会が多く与えられるため、他の職場では得られなかったであろう成長を実感できたと思っています。
(写真:スタッフでバブルティーを飲みに行った日)
辛かったこと
アイリープでの3年間は、決して楽しいだけではありませんでした。
色々な失敗をして痛い思いもしたし、結果が出ず落ち込んだり、自分のコンフォートゾーン外のことに挑戦してとても緊張したり、働きすぎて体調を崩したこともありました。
中でも一番つらかったのは、「自分と向き合わざるを得ない」ことでした。
「自分と向き合うこと」をプログラムでも核としているアイリープですが、この自分と向き合うという行為は、時にとてもしんどいものです。
特に、自分では認めたくないような自分の嫌な部分、ネガティブな部分が見えた時、ついそこから目を背けたくなってしまいます。
だけどアイリープで働くということは、それを避けては通れませんでした。
なので、特に自分に自信がない私としては、それがとても辛かったのですが、自分と向き合ったからこそ、気づけたことも多く、改善し、成長し、前よりも自信を持つことに繋がったと感じます。
(写真:日本でiLEAP交流会を開催した時。会場準備や運営など全て卒業生たちが助けてくれました)
最後に
アイリープに入るまでNPOやソーシャルビジネスなどの現場で働いた経験もなく、特にこれといったスキルもなく自信のなかった私を、ありのまま受け入れてくれて、成長をサポートしつつ見守り続けてくれたアイリープには、本当に感謝しかありません。
代表のブリットとスーパーバイザーの恵さんを始め、これまで一緒に仕事をしたスタッフやインターン、卒業生、ホームステイホストやビジネスパートナーなど、関係者全てが、優しく受け入れてくださいました。
私もそんな皆さんに恩返しがしたいし、これからもアイリープをサポートしていきたいので、これで終わりではなく、これからは卒業生の1人として、アイリープと関わっていきたいなと思います。
これまで関わってくれた皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。これからもアイリープをよろしくお願いいたします。
はるか
(写真:数日前に朝の散歩の際撮影したもの。出産予定日まであと1ヶ月弱です。子どもにもアイリープでの学びを伝えていきたいと思います)
iLEAPウェブサイト: http://ileap.org/ja/