実施報告:多様性・公平性・インクルージョンを学ぶGlobal Pluralism Youth Initiative
こんにちは!iLEAPスタッフの友香です。もう今年も残すところあと2ヶ月ですね。iLEAPでは今、「自分らしいリーダーシップが真のリーダーシップ」をより多くの人と深く学んでいけるようにたくさんの準備を進めているところです。ぜひ楽しみにしていてくださいね!
さて、こちらの記事でも告知をさせていただいた、Global Pluralism Youth Initiativeが先日無事に終了しました👏✨在日アメリカ大使館へ助成金交付の感謝を申し上げます。また、ご参加いただいた高校生の皆様、背中を押してくださった保護者の皆様と先生方、そして告知にご協力くださった各方面の皆様、本当にありがとうございました。本記事では、プログラムの内容と、参加者の声をご紹介します。
プログラムの全体図
今回のプログラムGPYIは大きく分けて2つの要素から成り立ちます。
ひとつは、Western Washington Universityによる、English for Transformational Leadership(変革的リーダーシップのための英語、以下ETL)のコース。
もうひとつは、iLEAPによる、Global Pluralism in Practice: Diversity, Inclusion, Equity, and Belonging(実践的なグローバルプルラリズム:多様性・インクルージョン・公平性・所属意識、以下GP)のコースです。
毎週土日朝8時から約2時間、英語漬けでのレクチャーとディスカッション。さらに、ETLではチェンジメーカー(社会を変えた人々)について参加者それぞれが英語でプレゼンテーションも行いました。
「同じ世代の仲間たちと普段はしない話題について語ることができる」
「普通の学校では学ぶことのできない情報や考え方を海外の環境に似たような形で触れながら学ぶことができた」
という参加者の声に代表されるように、普段はなかなか考えない話題、或いは普段触れるのとは違う視点を全て英語で学びました。
また、特別留学セミナーでは、WWUからアドミッションセンター(入試を取り扱う部署)や留学生サポーター等、様々な役割の方にお越しいただき、アメリカでの暮らしや大学の選び方などについて教えていただきました。
「留学に関して、少し諦めていた面もあったのですが、改めてしっかり調べてみようと言う意欲が湧きました。」
プログラムの内容
ETLでは、変革的リーダーシップに関わる概念とその英単語の紹介、小グループでのディスカッション、先述のプレゼンテーションを行いました。
「Authenticity[という言葉が]リーダーに必要な要素は何か、それを考える際にとてもわかりやすく紹介されていて、これからも使っていきたい単語になりました。」
「いろんな生徒のチェンジメーカーを聞くのが面白かったです。自分にどう影響するかは、その背景なども影響しているのだと気づきました。」
「私はチェンジメーカーについて取り上げたトピックが自分にとても影響されました。なぜなら、ほかの人の人生を考えること聞くことなんてそうそうないからこの人はこういう人なんだ、自分に似てるかもしれないとかと知ることが楽しかったからです。」
普通に生活していただけでは考える機会がほとんどなかったかもしれない「Change Maker」について自分と同年代くらいの人の活動を参考に行動することの大切さを学ぶことができました。
と、リーダーのロールモデルが増えたり、リーダーシップの見え方が広がったようなコメントが見受けられました。
GPでは、社会構築主義、ステレオタイプ、社会的アイデンティティ、異文化コミュニケーション、公平性と平等性の違いなどを、アメリカの例と身近な例の双方を用いながら学びました。
「Before joining this program, I did not have much interest in diversity. Through this class, I gained an understanding of diversity and an education about inclusion. The big lesson I've learned is that I'm part of the diversity!」
「多様性について知らなかった単語や考えが知れた。知っていたものでも、英語で説明を受けることで、新しい切り口で物事を見ることができた。」
「ステレオタイプについて日常生活で注意して考えるようになりました。」
「私は、女性であることにアイデンティティを感じていますが、日常生活とどのように関わっているのかを意識するようになってから、些細な日常生活の出来事さえも自分のアイデンティティ要素を含んでいることに気がつきました。」
「すべて正解がないし難しい話題だったけど自分の視野を広げるきっかけになった。」
と、自身の日常と多様性の概念を結びつけて考えられるようになったというコメントが多く見受けられました。
参加者の声
最後に、参加者の感想、変化、今後の目標を紹介させていただきます。
【感想】
「毎週がすごく新しい発見の連続ですごく楽しかった」
「自分が何者であるのか表現することが大切であり自分の個性を表現することがいいと思いました。」
「英語を学ぼうという気持ちやモチベーションアップにつながった。」
「多様性を受け入れるためには、相手に伝えたいことを言葉にする、コミュニケーションをとり、相手を理解しようとするといったことが大切だと思いました。」
【変化】
「だれもリーダーが出てこなかったときに、自分から立候補するようになった。」
「より積極性を持つことで初めて顔を合わせる人と協力し、ある一つの目標に向かっていけるという力が以前より高まった。」
「この上ない経験をさせていただき、これから頑張ろうという気持ちがもっと増しました!」
「様々な難しい問題について深く考え、自分の意見を述べることができるようになった。また、リーダーとしての自分を、より意識するようになった。」
「プログラム参加前は積極性がなく、プログラム始めの方も本当に先生が言っている英語の解釈が合っているのか不安になってしまって自分の意見をはっきりとうまく伝えることができていなかったけれど、プログラムの回数を重ねていくことで自分がどう思っているかを伝えることが周りにとっても大切なことで自分にとっても大切なことだとわかりました。少し違うことを言っていたとしても私が思っていることを伝えてコミュニケーションを取ろうと思いました。」
【今後の目標】
「自分に自信がある分野ではリーダーシップを発揮して、みんなをまとめたい。また、自信のない分野でも、周りの方と強調し物事をスムーズに進めるように心がけたいです。」
「一番大切だと思ったのは、相手が自分と違うことを責めないということです。責めないというのはもちろんだけれども、その違いを尊重、尊敬することも大切にしていきたいと思います。」
「それぞれに大切なものがあり、今までを背負って生きているから、個々を尊重していきたい。リーダーとして、失敗も含めていろいろ経験していって自分を磨いていきたい。」
「自分はリードすることと、多様性を中心にしたマインドセットを持ちたいです」
「決して外見や出身地で人を差別せず、相手の性格や考え方が自分とちがっても尊重していきたい。」
改めまして、7週間どうもありがとうございました✨
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今後も「自分らしいリーダーシップこそが、真のリーダーシップ。」を掲げ、自分のリーダーシップを育てたい人、世界をより良くしていくために何をするべきなのかを常に探求している人のために、さまざまな機会をご提供して参ります。
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本プログラム:Global Pluralism Youth Initiativeは、在日アメリカ大使館の助成金を受けて実施されました。