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冬の過ごし方はローマの神が知っている

こんにちは、だいきです。

季節に応じた畑との付き合い方を模索していると、
「ベニシアの庭づくり」という本に出会いました。

この本は、ハーブ研究家のベニシアが、
ハーブと暮らす12か月と題して、
季節ごとの庭しごとの様子を巧みな文章と写真を用いて説明されています。

1月は、休息と回復の時であると書いており、
葉が落ちて、花が枯れて、茎だけになった植物が、
春の訪れを今か今かとエネルギーを溜めて待っています。

休息と回復が冬の喜びとまで書いています。

確かに、東北や北海道の農家には、
冬の間は全く仕事をしない人も多いそうです。

私も野菜を栽培したり、
収穫した野菜を販売したりといった、
実益を兼ねた畑しごとよりも、
堆肥づくりや畑の環境整備など、
畑づくりの仕事に集中しています。


また、1月を示す「January」の語源は、
ローマの神ヤヌスであり、
反対方向を向く二つの顔を持ち、
一つは過去を、もう一方は未来を向いていると言われています。

1月は、それだけ過去や未来の様々な時間の流れが押し寄せ、
どちらを向くべきか悩む時期でもあると思います。

昨年のしがらみに囚われ、過去の延長線上にある物語を歩むか、
過去を断ち切り、未来に向かって新しい物語をつくっていくか。

ヤヌスは、そのどちらか一方を向いているのではなく、
どちらにも思いがあるという状態を表しています。

ヤヌスの二つの顔は、脳の内部で起きている「せめぎ合い」にとても良く似ています。

二つに限らず、未来はA,B,C,D・・・といった、
様々な未来が同時に存在していて、
今の自分の振る舞いによって、
未来Aに行くか、それとも未来Bに行くかが決まってきます。

未来が枝分かれしていると考えると、
その分岐点にヤヌスの二つの顔があります。

過去と未来、どちらに顔が向いているか。

このせめぎ合いが、1月に起きる事象なのだと思います。

1月は、様々な情報が飛び交い、
感情や思考がぶつかり、内部から乱れていく月だと思います。

ベニシアは、朝5時に起きて、
静寂に耳を澄ませながら、瞑想をすると言います。

こころの声を聴き、身体の調和を図る行為は、
こころのせめぎ合いを鎮め、
一年間を快適に過ごすための休息と回復に時間を使う
理想的な過ごし方と言えるかもしれません。


私も、今年はどのように振舞おうかと、
沈思黙考する時間を多くとっています。

1月は、休息と回復のための月であり、
それこそが冬の喜びに繋がります。

一日のわずかな時間を使って、
身体とこころのメンテナンスに充ててみると良いですね。

それでは、また!

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