仕事で嫌な奴にならないために

日本の未来を背負ってくれる若い子たちの役に立ちたい。
そう思って、OB訪問は必ず受けている。
先日、2回目のOB訪問に来てくれた学生さんがいた。
初めてのことで、大変嬉しかった。

特に、最近、仕事でヘマをして、落ち込んでいたので。

数日前、部下に対して、
事情や考えなどの背景も聴かずに、
ダメ出しをしてしまったのだ。
そんな上司だと、部下の心は離れてゆく。
そんな上司には、近づきたくないだろうし、
相談したいとも思わないだろう。

そんなときに、
私に2回も相談したいと思ってくれる学生さんが現れた。

嬉しいという気持ちと同時に、
OB訪問と仕事の違いは何だろうか?
という疑問が湧いた。
仕事の場でも、OB訪問同様の接し方ができれば、
もっといい上司になれるのではないか。

そこで、OB訪問と仕事の違いを整理してみた。

OB訪問と仕事の自分にとっての意味合いの違い

OB訪問
*相手や相手の成果に対して責任なし。
*就職活動について、自分なりの考えやこだわりあったが、過去の事。
時代も違うし、人それぞれだと認識している。
*学生と社会人という違いもあるし、30くらいの年齢差もある。そもそも自分とは別人種だと区別して考えやすい。
*学生さんのことも、企業や就職活動の現状も知らない。

仕事
*社員の成長や会社の成果に対して責任あり。
*今取り組んでいることなので、こだわり強い。
*同じ組織で価値観や目標を共有しているので、
自分に近い存在として同一視しがち。
*社員のことも、仕事内容も、知ってるつもり。

こんな感じだろうか。
(私が気づいていない観点もあると思うので、
思いついたら、是非、教えてください!
よろしくお願いします。)

他にも観点あるだろうけど、
一旦、ここから考える。
どうすれば、仕事をOB訪問のように扱えるだろうか?
責任のあり・なし、こだわりと同一視、不知の自覚
という3つの観点で深掘りしてみたい。

1)責任のあり・なし
仕事に関して、責任なし状態をどう作ればいいのか?
自分の仕事における責任とは何か?
事業の発展と成果。社員の成長。
そうすると、
自分に責任がないと思ったり、
どうでもいいと思ったり、
は、なかなか難しそうだ。
強いて言うなら、
社員が成長すれば、自ずと事業も発展し、成果は出るはず。
よって、社員の成長にフォーカスする。
社員の成長に対して、自分がベストを尽くしていれば、
*本人次第なので、後は野となれ、山となれ、と考えるか。
*必ず、成長してくれる、と信じるか。
後者の方がしっくりくる。

こう考えると、
自分が社員の成長に全力でコミットするだけ
でいいような気がしてきた。

2)こだわりと同一視
ものごとに対して、
自分なりの考え方や信念を持っていること自体は、
悪いことではないし、
それを伝えることに、問題はない。
良くないのは、相手の考えを聞かないこと。
聞かない上に、自分の考えを押し付けること。

相手が外国人の方であれば、
見た目も、言語も、文化などの背景も違うので、
最初から、モノの捉え方や考え方が違うものと
自分と切り離して、相手の考えを聞くことができる。

では、社員の考えを聞く間を持てないのは、なぜだろうか?
それは、自分と同じような考えを持っていて欲しい(同一視)
という願望や期待を無意識に思ってしまっているからではないだろうか。
同一視してしまっているから回路が短絡する。

なぜ、同一視してしまうのか。
それは、社員のことを、
同じ価値観・目標を共有する仲間。
近い存在だと思ってしまっているから。
家族など身近な人に対して、
厳しかったり、理不尽になってしまうことと
同じ現象が起きているのかもしれない。

では、どうすれば、同一視しなくて済むのか。
仏の心を持つ?
神様のような中立的な立場でものを見る?
なかなか、難しそうだ。

行き詰ったので、AIに相談してみた。
そうすると、
「相手の行動の背景や理由に興味を持ちましょう」
というような答えが出てきた。
ワオ!AIすごい!
確かに。ごもっとも。
これなら出来そうな気がする。

3)不知の自覚
OB訪問の場合は、
相手との年齢差や社会的立場の違いが顕著だし、
学生として生きていた時代も違うので、
相手と自分がそもそも違うということを認識しやすい。
だから、相手のことは分からない。
今の就職活動のことは知らない。
という前提で話をしやすい。
外国人の方と接するのと同じだ。

社員の場合は、
今現在、共に戦っているので、
自分が見ているものと、
相手が見ているものが同じだと
勘違いしているかもしれない。
本当は、個々人が経験していることも、
捉え方や考え方も違うのに。
だから、
社員に見えていることや知っていることと、
自分が知っていることは違うはず。

そうすると、
同一視と不知の無自覚はつながっていそう。

同一視してしまうから、不知の自覚を持てない。
不知の自覚がないから、同一視しやすくなる。
鶏と卵。
両側からのアプローチが必要そう。

不知の自覚を持つためには、どうすればいいのだろうか?

いや、待てよ。
そもそも、自分は、現状や実態を知っているのか?

よくよく考えると、
私は、昔の現場経験はあるが、現状には直面していない。
社員の方が、今現場で起きていることを知っているはず。
そう、私は、無知なんだ。
あら、簡単。解決しちゃった。

まとめると、下記3点に注力することで、
①不知の自覚を持つ。
②社員の行動の背景や理由に興味を持つ。
③社員の成長に全力でコミットする。
もう少し良い上司になれそうな気がする。

私の自問自答に付き合って下さり、ありがとうございます。
他にも色々なアイディアがあると思うので、
是非、アドバイスお願いします!



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