見出し画像

人材業界→福祉業界に挑戦する理由。手取り10万円下げてでも欲しいものとは?

こんにちは。無職期間も残り1週間を切ってしまいました。来週の今頃は働き始めていることを、いまだに想像できません…。5ヶ月ぶりの仕事復帰になる訳ですから、そう簡単に想像戻せませんよね><

今回は、表題のテーマで1つ記事を残したいと思います。以前の記事で、「ずっと在籍していた人材業界から、福祉業界へ業界チェンジします」と記載したのですが、今日はその事について詳しく書きます。(こちらの記事、想像以上に沢山の方に読んでいただけて嬉しいです!)


これまでのキャリアについて

※業界チェンジの理由の前に、思ったより長文になりましたが私のこれまでの仕事人生について残しておきます。

現在29歳ですが、一浪、休学のため24歳→25歳になる年(2020年)に就職しました。そのため、現在社会人5年目になります。

社会人の基礎を築かせてくれた、働き過ぎた最初の3年間

新卒で入った会社は、大手人材サービス会社。ここでは丸3年在籍していました。3年間ほぼ同じ部署にいましたが、最初の2年間は法人営業、最後の1年間はマーケティング系の仕事をしていました。扱っていたサービスは、新卒系の媒体的なものです。

2020年に新卒入社だったこともあり、当時はコロナ禍が始まったばかり。会社のリモート体制がすばやく整備されたこともあり、入社式からずっとオンライン勤務でした。かつ、1人上京して暮らしていたこともあり、毎日毎日1人で篭りっぱなしでした。

仕事のやり方もよく分からないし、初めての仕事でできないことだらけ。そのため、やってもやっても終わらない仕事。それに営業職なのでノルマを終えるまで仕事は終わっていない同然。かつ当時は、新規営業だけではなくカスタマーサクセス的な仕事もしていたので、仕事の質を突き詰めるほど際限がなくなり、慢性的な長時間労働でした。

朝7時半〜8時に仕事開始。起きてすぐPCのスイッチを入れる。基本朝ごはんは食べず珈琲入れてすぐ仕事。ランチ時間もないので食べない日も。夜は8時頃に仕事しながら食べる。そんで23時〜0時頃まで仕事。土曜朝は大体寝ている。そして休日は、平日に終わらなかった仕事を片付けて終わる。
最初の1年間はこんな生活でした。正直シャワーとかほぼ浴びてなかったwコロナの影響が一番大きかった年なので、会える友人もいなければお店もどこ行っても空いていない状況。たまに散歩して銭湯に行くくらいが唯一の楽しみでした。

2年目になると少し仕事にも慣れてきて、土日はだいたい休むようになる。(今思うと普通のことですが)平日は相変わらずな働き方をしていたけど、徐々に空いているお店も増え、友人と会うこともできるようになったので、休日の息抜きができることの有り難さを感じていました。

3年目にマーケティング系の仕事に異動し、心境の変化が訪れます。異動は会社からの打診ですが、自分も快諾して異動しました。ですが、マーケティングはあまり自分の性に合っていないと気付きます。細かい数字と向き合うよりも、人と向き合うことにやりがいを感じるんだと改めて気付く。加えて、当時急成長中のサービスだったため、だんだんと自分の”好き”から外れていくサービス内容に愛着が持てなくなりました。そして、学生時代から密かにずっと憧れていた「転職エージェント」の仕事に転職しようと決めました。

初めての転職を経験した社会人4年目。理想と現実のギャップに耐えきれなくなる。

そうして、社会なんてまだ自分の会社しか(しかも自分の部署しか)知らないような私が「(なぜか)できるんじゃない?!」と思って、転職エージェント事業を主幹とする10名規模の人材ベンチャーに転職しました。

私はどちらかというと昔からかなり自己肯定感が低いタイプではありますが、それでも最初の会社で過ごした3年間、がむしゃらに働いてきた自信はありました

でも、会社が変われば全てが変わると言っても過言ではない。カルチャーも違う、集まってくる人も違う、仕事のやり方も大事にしている価値観も違う。何より、数千人規模の会社にいた私が、いきなり10名規模の会社でうまくやっていくことはとても難しかったです。

勤怠システムもないような会社だったので、各々自分の都合に合わせて仕事をします。ですが、未経験(同じ人材業界でも、媒体サービス→転職エージェントとなると仕事内容は全然違います)で年も下っ端だった私は、休む暇もないと思い朝から晩まで働いていました

一番キツかったのは理想と現実のギャップでした。「転職エージェント」という仕事に盛大な夢と希望を抱いて入社した私ですが、現実はそう甘くはありません。「本質的なマッチング」を大事にしようと唱えつつも、蓋を開けるとやはりそれはビジネス。採用成功で報酬がもらえる仕組みにあるエージェントは、内定承諾をさせないと売り上げが一銭も入らない厳しい世界でした。どれだけ求職者に会えても、どれだけ面談して求職者が抱えるキャリアの悩みに寄り添っても、どれだけ書類を推薦しても、どれだけ頑張って面接対策をしても、それが入社につながらなければ一円にもなりません。(もちろん、前段のそうした丁寧な対応が、結果的に成果に結びつくということはありますが、それはひとしきり経験を積んだベテランの話なのかなと思います。)

そして転職エージェントもいわゆる営業職。数字が上がらないと存在価値なんてありません。(2社目にいた会社では、そんな風な気持ちを抱いてしまっていました。)求職者や企業のために1つひとつ丁寧に向き合いたい自分、でも数字のためにゴリゴリいかないといけない自分(もちろん1つひとつの案件に費やす時間も限りがある)。そのギャップに苦しんでいました

他にも、「数字が上がらないと存在価値なんてないと思わせられる空気感」「でもベンチャーのため、なかなか人に教わりづらい空気感」「入社前にあまりにも期待を膨らませすぎて、それが弾けた絶望感」に、居ても立っても居られなくなり、退職してしまいました。在籍期間は7ヶ月でした(最後の1ヶ月はほぼ仕事していないので、実質半年)。

2社目の会社を退職してから約1年が経ち、これを書きながら今思うことを少し。おそらくこれを読んでくださった方も、「ベンチャーのせいにせず、自分からガツガツ仕事教わりにいけよ」「仕事なんて理想と現実のギャップがあるのも当然」と思われる方もいると思う。というか、私もそう思う(泣)
じゃあ今当時の環境に戻ると、そうできていたか?と思うと、きっと難しいと思う。自分が今まで積んできた経験、培ってきた性格などを総合的に鑑みると、たぶん今やり直しても同じ状況になっていると思う。じゃあ、新卒で選んだ会社が別の場所だったら適応できたのか?とかまで考えると、もう分からなくなるし、考えてもあんま意味ないと思うので、考えない。

「早く就職しないと、ブランクは不安!」と駆られ、退職してから2ヶ月後には3社目となる会社に入社をしました。

社会人4年目にして3社目の会社に入社するも…

3社目の会社こそ、最近私が散々noteに書いてきた、適応障害を発症した会社である。まず3社目の会社も「転職エージェント」をしている会社。もしここまで読んでくださった方がいるとすると、「え!?さっきの話なんだった??」と思われたかもしれない。私もそう思うw

2社目→3社目を選ぶ際に私が考えていたことは他にもあって、

  • 転職エージェントは私が学生時代から長年憧れていた仕事だ。半年そこらで1社ダメだったからといって、諦めるのか?

  • 仕事ではなくて、”ベンチャー企業”が合わなかっただけかも。規模を(1社目くらいの大手に)戻せば適合できるかも?

という思考の元、「やはり転職エージェントをやり直したい!」という思いがまさって選択しました。実際、仕事にやりがいを感じていなかった訳ではありませんでした。”ビジネスモデルの難しさ”こそ感じていたものの、やはり日々の仕事自体にはやりがいを感じていました

転職活動時から会社に対して何となくの違和感を感じていたものの、「早く就職したい焦り」「絶対エージェントをやり直すという頑固な意思」から強行突破。入社してわりとすぐのタイミングで、「あ、やばいかも」と思いつつも、「慣れたらいける」と自分を納得させていましたが、ダメでした。
※3社目の件については散々書いてきたので省略w

なぜ人材業界を辞めて福祉業界へ転職するのか?

適応障害になり休職をして、結局退職をして、本当に色んな事を考えました。なぜこうなってしまったのか?何がいけなかったのか?自分の人生、どこから間違ってしまったのか?今後の自分、どうしていけばいいのか?
そして、改めて自分の価値観、思い、人材業界を選んだ原体験、人材業界で歩んできた道のり、成し遂げたいこと、どんな人になりたいか、社会にどう貢献したいか、どんな人の役に立ちたいか、などなど、沢山考えてきました。

もちろん、人材業界はとても好きな業界で、私に合っていた部分も多くあったと思っています。新卒で入った会社は一ミリも後悔していないし、2社目、3社目への転職活動に対して思うことは多々あるけれど、それらの会社を経験したからこそ、失ったものも多いけど得たものも沢山あったと思います。

2社目と3社目は短期離職をしてしまったけど、今でも連絡を取って会う人はいます。人で苦しんだ部分も多いけれど、なんだかんだ人に恵まれているなとも感じます。

でも、下記のような思いで、人材業界を辞めて、福祉業界へチェンジすることに決めました

  • 人の人生に向き合い支援するということ自体は継続させたい(し、企業起点よりもどちらかというと個人起点がいい)

  • 人に丁寧に向き合うプロセス自体も評価される(ビジネスモデルとしても丁寧に向き合うに値する)

  • 職場の人が穏やかで優しい場所に居たい

  • ワークライフバランス・自分の時間の確保ができる

  • 会社の理念や思いに共感できるか(これは個々の会社によるけど)

そして、私自身が適応障害、HSPなどのパーソナリティー上の困難を抱えていることも活かせたらと思い、福祉業界のお仕事の中でも「就労移行支援」の仕事をすることにしました。

就労移行支援は、なんらかの障害(うつ、適応障害、発達障害、知的障害、身体障害etc)を持ち一度社会から離れてしまった方が、自律して生活し、社会復帰できるようサポートする仕事です。
とはいえまだやったことがないので、詳細には語れませんし、書いていることが少し違うかもしれませんが…。

個人に丁寧に向き合うことがむしろ求められていることに加え、業界の特性もあるのか人も穏やかで優しい人が多い印象でした。かつ、残業時間も少なめです。私が入社予定の会社は、会社の理念も素敵でとても共感できる内容でした。

あと思ったことは「どんな人の力になりたいか?」の観点で、「社会的に弱い立場にある方」や「パーソナリティー上の困難(なんらかの疾患、自己肯定感・自己効力感の不足など)を抱えているような方」への思いが強いということです。
私自身もそれに当てはまるからかもしれませんが、思えばこれまでの仕事を振り返った時も、「自分1人で就活することに困難を抱える学生」「自分に自信がない方への転職サポート」に特に思い入れを持っていました。
そうした方に何とか希望を持って欲しい、自律して前を向けるようにサポートしたい、自分に自信を持って欲しい、といった思いで支援してきました。人材業界においては、往々にしてこうしたサポートは、人によっては「時間の無駄遣い」と思われていたかもしれません。(実際、業務中に”そういう支援はうちらの仕事じゃないから辞めな”と言われたこともありました。)

ですが、こうした思いまでも尊重され必要とされるのが福祉業界なのだと思いました。
そして、私の強みも精一杯活かせるんじゃないかな?と思っています。私が私らしく居れていると感じ、誇りに思っている自分の強み。それが「共感・傾聴力の高さ」です。人が話しやすいような空気感を作り、丁寧に話しを促す事、話してくれた内容に共感し、安心感を持ってもらう事が、強みであり私の性格だと思っています。

選考を受ける中で、時にこうした強みや性格は、利用者に引っ張られて自分もどんどん沼にハマってしまうために危険だと言われました。「確かにそれは危ない」と思い、これから働く中で気を付けないといけないと感じます。
でも、注意しながら活かすことができたら、とてもやりがいを感じるのではないかとも思っています。

人材→福祉業界へチェンジすることに対する思い

最後に、メリット・デメリットではないですが(実際メリットなのかデメリットなのかは経験していないので不明)今の私が感じる、人材業界から福祉業界へチェンジする「喜び」と「不安」を記載します。

人材→福祉業界へチェンジする喜び

こちらは先ほど書いたことと重複しますが、下記3つです。

  • 引け目なく個人の方にじっくり向き合える

  • 職場の人が穏やかで優しそうな予感

  • 残業時間が少なく平日も自分の時間ができる

やはり自分は、なんだかんだで一緒に働く人でメンタルが左右されてしまいます。「そんなの気にしないで!」「信念や軸があればそんなのに振り回されないよ」など色々言われることはあるかもですが、それでも左右されてしまうのが私です。

だからこそ、「”自分に合う人”と働くことを業界で選ぶ」ということは一つ手なのかなと思います。人材業界は、もちろん熱い思いを持って熱心に働く人が多い点、比較的人間的に成熟している人が多い点、思考が深い人が多い点は自分が居心地が良い特徴だと思う一方、ビジネスモデル的にもガツガツして成長意欲の高い人や、キャリアアップ・年収アップを目指す人も多いです。それ自体は素晴らしいことだと思いますが、私にとってはそういった志向の方とうまくやっていくことが難しかったと思います。

また、これまでの数年間を仕事一本でやってきたからこそ、今度はもっと視野を広げたいとも思います。ライフステージ的にも、そろそろ落ち着きたいです。
兼業や趣味、家族との時間をもっと割いていきたいなと思い、ワークライフバランスも大事にしたいと思います。

これらを満たせるのが、次のお仕事かなと今の所思っております。

人材→福祉業界へチェンジする不安

一方で、もちろん「不安」もあります。下記のような不安です。

  • 月の手取り10万円減。年間120万円減となること。

  • 人材業界から去ることへの虚無感と本当に良いのか?という気持ち

  • 仕事時間が減ることへの罪悪感(誰に対してかは不明)

まず金銭的な不安です、給料が激減することへの不安が一番大きいです。新卒から3社目までは、転職するごとに給与は上がっていきました。2社目と3社目では手取り30万円前後はありました。それでいて、ほぼ貯金はできていませんでしたw特別浪費家なわけではありませんが、そこまできっちり管理しているタイプでもないし、なんだかんだ旅行が好きなのもあって(旅行の度に突然お金が消えるw)全然お金が貯まらない…感じで過ごしてきました。

そんな中で、月の手取りが10万円くらい下がります。「え?生活できる?」と不安です。。。おまけに現在、新婚状態。結婚式や新婚旅行、これから子供も考えていくとなると…大丈夫か!?とだいぶ不安です。

そして、人材業界への思い。「業界を卒業します!」とスッキリ言えたら良いですが、私は完全敗北して去る方なので、心残りが0と言ったら嘘になります

学生時代の原体験を元に人材業界を選んだ自分、それなりのやりがいを感じて仕事が好きだった自分、周囲が安定して給料を上げていく中で”自分の価値観とやりがい”を大事にして突っ走ってきた自分…。(やはりメーカーやインフラ、コンサル等で働く友人の方が、給与が高く安定している印象がありました。人材業界はどこまでいっても成果が出ないと給与UPしないしボーナスも出ないので、変動的で不安定でした。)
そんな自分を投げ出すことへの虚無感を少し感じます。

そして、これまでずっと仕事に時間を割いてきた自分が、突然ほぼ定時で帰る生活になることへの罪悪感みたいなものも感じる気がします。誰に対しての何の罪悪感かは分かりませんが、仕事スタイルが変化することへの動揺かもしれません。

虚無感や罪悪感に関しては、これまでの自分を改めて受け入れ、実際に仕事をしていく中で新たなやりがいや”自分”を発見してくことで、自己概念を再構築できたらと思います。その過程に関しては、またnoteにも残していきたいです。

お金の問題に関しては、何とかするしかないですね(笑)まずは「自分を大切にすること>お金」を選ぶ自分をきちんと受け入れること。そして、お金をどこに使うかをきちんと取捨選択していくこと。新しい仕事に慣れてきたら、副業等も視野に入れて、できる限り無用なストレスを排除した仕事を本業に組み合わせていくこと。これらを通して、少しずつ不安を解消していけたらと思います。


また長文になってしまいました> <
ですが、書きながら「このタイミングで書けてよかったな〜」と噛み締めています。10月から新しいお仕事が始まってからも、読み返していきたいと思います。
9月は、今月の振り返りと10月からの過ごし方についても内省したいため、もうひと記事は書いて終わると思います。

最近急激に涼しくなってきました。エアコンなしに心地よい風で過ごせるこの季節が、一年の中で一番好きです。すぐに過ぎ去って冬が来てしまうと思いますので、1日1日を、一瞬一瞬を大切に、過ごしていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?