アイス

冬でもアイスを食べたくなる理由

桜も葉桜になり、春らしさも終わりに近づいてきました。しかし、関東では雪が降ったりと季節外れな寒さが訪れています。

そんな寒い日ですが、皆さんはアイスを食べたりしますか?

筆者は食べ放題で杏仁豆腐を20個食べるような鬼のような甘党なので、もちろんアイスは季節問わず食べます。

で、本題なんですけど、皆さん寒い日って無性に雪見だ〇ふくとか、濃いバニラアイスって食べたくなりません?濃厚なやつ。寒い時に食べると美味しいですよね。

そこで普通の疑問なんですけど、寒い日にわざわざ冷たいもの食べたくなるって矛盾してますよね?寒いから体を温めるために温かいものを食べたくなるとかならわかるんですけど、そこでわざわざ雪見だ〇ふくなんてごく普通にかんがえたらおかしいですよね。

実はこの現象、ちゃんと意味があるんですよ。

それについて今回は深堀りしていきます。


アイスの基礎知識


まず、この話をするにあたって、基本情報から見ていきましょう。

まず、アイスというのは成分によって種類が違います。大きく分けて4つあり、

1.アイスクリーム(乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上)

2.アイスミルク(乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上)

3.ラクトアイス(乳固形分3.0%以上)

4.氷菓(上記以外、乳固形分や乳脂肪分が全く含まれてないもの)

 例:かき氷・ガ○ガリ君

に分けられます。

ここからアイスの分類の基準になっているのが「乳脂肪分」と「乳固形分」ということが分かります。

じゃあこの2つが何かという話なんですが、それについてはバニラアイスとかの元となってる牛乳から紐解いていきましょう。


アイスにおける牛乳


まず、牛乳というのはまず2つに分けれます。それは

水分      と 「乳固形分

イメージとしては、牛乳を超目の細かい濾し器にかけて、残ったのが乳固形分で、水として流れ出たのが水分みたいなイメージです。

2つの割合としては

水分→87.4%

乳固形分→12.6%

となっています。


また、アイスに欠かせない乳固形ですが、これ自体も2つに分けることができます。それが


「無脂乳固形分」 と 「乳脂肪分」


上記の12.6%の内の内訳は

無脂乳固形分→8.8%

乳脂肪分→3.8%

となっています。

無脂乳固形分はアイスには関係ないですが、良質なタンパク質やミネラルなど、様々な栄養素が入っています。

で、ここで1番大切なのが乳脂肪分で、これは牛乳に含まれる脂質そのもの、つまりバターの元にもなる成分で、アイスのコクや濃厚さに繋がる重要な成分となります。

「濃厚」とかいうキャッチフレーズで売り出してるアイスは乳脂肪分見てみてください、恐らく他の商品より数値が高いはずです。


冬でもアイスを食べたくなるのは何故?


はい本題です。

ここまで成分について色々見てきましたが、これを踏まえるとわかりやすいと思います。


まず初めに、皆さんは夏だったら

ガ○ガリ君濃厚ミルクアイス

だったらどっちを食べたいですか?


個人差はあると思いますがガ○ガリ君を選ぶ方が多いと思います?


次にこれを冬で考えてみましょう。

ガ○ガリ君濃厚ミルクアイス

どっち食べたいですか?


「??ガ○ガリ君そんな食べたくないぞ???」

って方、多分多いと思います。


そう、夏と冬だと人の好むアイスの種類がアイスクリーム氷菓で変わるんです。


夏は純粋に体温を下げる為や水分補給を自然に欲する為、氷菓を好みやすくなります。


じゃあ冬は?って話なんですけど

皆さんはロシアの方があのハイカロリーなマヨネーズをめちゃくちゃ食べるのってご存知ですか?

でもロシアの方って別にそんな太ってるイメージないですよね?それが何故かというと


極寒の地で体温保持の為に大量のエネルギーが必要だから


察しの良い方ならもうお分かりですよね?

そう、日本の冬はこの現象と同じことが起きているんです。


日本はロシア程寒くはないですが、やっぱ寒いですよね?特に東北の方は。

それによって夏と比べて消費するエネルギーが多くなるので、夏に体が水分を求めるように、冬はエネルギーを求めるようになります。

また、寒くて代謝が上がり、脂肪を燃焼すると、食欲の調節効果があるレプチンの濃度が低下し、その副作用によって甘いものを求めるようになります。


で、ちょっと戻りますが、アイスの美味しさの要は乳脂肪分ですよね?

脂肪はカロリーでいうと高いですか?低いですか?

まあそのまんまでカロリーは高いです。

そして言わずもがなアイスって甘いですよね?


そう、冬に売ってる濃厚系アイスには、冬に体が欲しいものの良いとこ取りなんです


もちろん筆者みたいに甘いもの好きで、「冬の暖房付いた部屋で食べるアイス最高〜〜!!」って純粋にアイスを楽しんでる方もいるとは思いますが、主に

・カロリーの補給

・レプチンの副作用

によって、寒い冬でも冷たいアイスを食べたくなってしまうのです。


最後に


補足情報ですが、冬は消費エネルギーが多い分、身体はエネルギーを蓄えようとするので、夏より太りやすくなります

ですので、アイスを食べる際は適度に、適量を食べることを念頭に置いて食べましょう。

ちなみに、筆者はカップアイスとかは丸々1個、下手したら2個目とか食べ出すので、数が多くて量が少ない棒アイスの箱(8本入りとかのやつ)を買って1度に食べる量を少なくしてるので、誘惑に負けちゃう方はお試しあれ。

(カップアイスは1個でコンビニおにぎり1個半のカロリーあるんで要注意)


参考

無脂乳固形分 - 日本乳業協会


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小松直生@ikuzeee
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