休む勇気
◆ 大人の「休み方」とは?
休むと後ろめたい。
忙しい時であろうとなかろうと、私にはそんな感覚が以前から多くありました。
だらだらのんびりするのが、なにより大好きなのに妙な話です。
今でも、正確に言えば手放しで「わーい」という日はありません。
これは、元々の性格なのか、教育によるものなのか、この世界の空気感なのか、それとも人間とはそういうものなのか。
とにかく、なんかちょっと悪いことやズルや怠けをしている感覚が、強烈にではないもののあるんですね。
疫病流行以降、体調が悪い時は休んだほうがいいという感覚も空気も全世界的にできてきたし、日本もそれに準じているのは良かったと思う。(ここに関してだけは、休まなかった時代の感覚に戻らないといいなあ)
私の場合、以前は熱が39度を軽く越えていても、インフルエンザの検査をして陽性にならない限り、まあまあ立てれば仕事現場に行くなんてことはよくありました。
まわりにはバレなかったし、自発的にそうしているので、とくに理不尽さも感じず、体調が悪くても頑張った自分を褒めたりするほど。
そんな感覚だったので、体調が良い中やらなくてはいけないことがある時に「休む」なんていうのは、後ろめたさ炸裂なわけです。
人生、雑用や生活のために必要な行動も含めて、やらなくてはいけないことはだいたい毎日あるわけで
「この日は休んで絶対的にOK」
というのは自分で許可を出さないかぎり、本当の “おやすみ” にならない。
この「おやすみ」というものを、物理的にも精神的にもしない時期というものを長くしてしまうと、けっこう大変なことになるのです。
身をもって体験したので、こうして綴っています。
私は、ある時期5、6年ほどそれを続けてしまい、いまだその感覚の影響下の中にあり、まだ少し
「本当の休み方」
が、わかりません。
ただ、それでもやっとそこから抜けだしつつある気配。
せっかくなので、今のこの「休み下手な人」と「休める人」の間にいる時こそ、ここで言語化してリアルな感覚を残しておきたいと思います。
大人の「本当の休み方」については、正直、私のまわりにもうまくできない人たちがたくさんいて、時々そんな話題になったりもします。
休み方がわからない、すべての大人へ向けて、休むことを覚えかけている休みビギナーの「今の私」が綴りますね。
私は、ここに辿り着くまで数十年かかってしまったゆえ、ここで数分のお伝えででも、休みたい方のお役に何か少しでもたてるといいです。
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