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アニメに出る前、こんなすごいことがあった

声優と呼ぶには申し訳なさすぎるが、アニメに声の出演をしたことがある。

私は、アニメの原作・脚本やシリーズ構成なども担当したことがあるので、声優さんのすさまじく素晴らしいお仕事ぶりは近くでたくさん拝見した。

なので、自分が同じような世界で表現するなんてことは大それすぎていて、だからこそ逆に挑戦することにしました。

ただ、とにかくものすごく事前準備をしました。

寝ても覚めても、台本をそばにおいてその練習ばかりしました。

その時に、私を助けてくれた救世主たちのお話をしたいと思います。

救世主とは、びゅーーーんとすっとんできたスーパーヒーローかヒロインのようにかっこよかった、たくさんのアナウンサーさんたちです。

私、アナウンサーの方々が好き。

個人の性格がとか、そういうこともそれぞれの方に対してありますが、何より仕事ぶりが好き。

本当にかっこいい。

女性アナウンサーが、すっぴんにメガネでカジュアルな格好でふわっと現れて、打ち合わせをしている姿のギャップにまずそれだけで素敵で「すっぴんも可憐だなあ。朝からとってもドキドキしちゃった。ほんとに良い!」とか、昔言ってしまって反省。

「それ、男が言ったらセクハラだから。なんかヤロウの考え方だから」

と、その場にいらっしゃった夏野剛さんがおっしゃって、いや本当にそうだなごめんなさいと思いました。

男性も女性もですが、アナウンサーの方々が早足でメイク室へ入り、髪の毛をセットしてもらっている間に自分でパパっと手際よくメイクして、笑顔で

「おねがいしまーす!」

と、言って出ていかれる姿には惚れ惚れしてしまう。

その美しい変身の瞬間と、光宿るその笑顔は、何度見ても爽快で、大好きなシーンです。

今は、咳が出ていたり具合が悪かったりしたらもちろん皆様おやすみをされますが、以前はそうもいかない時代でした。

直前まで苦しそうにされていて、咳も止まらなかったのに、ご自分の担当するコーナーになると、スッと立って、咳払いひとつせずあでやかにコーナーをすすめ、ちょっとしたアドリブのやりとりでも爽やかな笑顔を見せるような奇跡的なシーンには何度も出くわしました。

前室(出演を待っている場所)で、私がモニターを見ながら圧倒されていると、戻ってきて

「はああああ、くるしかったああ。しぬー」

と、笑いながら咳込まれる。

笑顔はそこにいる方達への気配りなんだろうと思うと胸がギュッとなる。

そんなギリギリのところでパーフェクトに仕事をされる姿をいろんなところで見かけ、惚れ惚れ。

最近は、アナウンサーの方々もSNSで発信をされるけれど、それも好き。

何が美味しかったとかお仕事のちょっとした様子とか告知とかはまっているものなどなどを発信する楽しいSNS。

でも、災害が起きた瞬間、それはパッと報道メディアにかわります。

人々を落ち着かせる言葉や、正しい情報、役立つ情報、をキリッとやさしく文字テレビのように丁寧に発信される。

普段楽しいことを見せてくれる方のアカウントでの情報だと、冷静になれるし嫌な緊張感もないし、自然にスッと入ってくるもの。

これって、一番いいSNSの使い方だよなあとしみじみ思います。

アナウンサーでこその使い方ですよね。

そんな、多彩なアナウンサーの方々に助けていただいた日のお話です。

すごく素敵なエピソードなので、ぜひ読んでいってくださいね。

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