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新米農家のさとしくんがすごい。オセロは0勝7敗。完敗。

佐賀県の新米農家松本くんのところを旅立った!

松本くんとの出会いは養鶏場の本間さんかので間紹介だ。松本くんの大山生は「賢い」やつだ!

である。松本くんは佐賀大学を卒業後、おばあちゃんの末子さんの農場を引き継ぎ、「スエコ農園」を開いた24歳の起業家。


さとしくんはまぁ賢い。いろいろな事柄を瞬時に見分け、かつ行動できるスピード感のある24歳。

そして松本くんは大のオセロ好き。7戦、オセロで戦ったが、0勝7敗。つまりすべて負けた。それくらいさとしくんはオセロが強い。


なぜオセロが強いのか。それを解明しようとある質問を投げかけた。

「オセロの時は攻めと守りどちらを考えている?」

それとさとしくんはすぐにこう答えた。

「僕は守備のことしか考えていません。相手が次に何を打つのか、そして自分が相手に相手を誘導している」と。

僕には守備の頭がないからすごく驚いた。そしてすごく納得した。

守備の頭と言うのは、要は次の展開を読む力、次に相手がどのような手を打ってくるのかというところを読み取る力。相手を分析する力がすごくたけているんだ。

ぼくの頭というと、常に攻めのことを考えている。攻めのことを考えているんだけども、その次の一手くらいまでしかぼくは考え切れない。

つまり今のことしか考えられない。今の自分の攻めでいっぱいいっぱいなのだ。


たださとしくんは次の一手、そしてそのまた次の一手、かつ相手の一手、相手がどこに置いて欲しくないのかということまで先の未来を想定しながらオセロ勝負していた。

だからぼくはさとしくんには一回も勝てなかった。さとしくんは守備のこと、かつ攻撃のこと。守備と攻撃のどちらもすぐに考えられる、確率をすぐに頭の中ではじき出すことができる。さとしくんには完敗。


そしてもう一つ僕とは対照的なところがさとしくんにはあった。

ぼくは、智くんにこういう質問を投げかけた。

「何か挑戦をしようと思う時、勝率が何%まで頭の中でだすことができたら行動する?」

と言う質問。

ぼくは、超絶安定志向、かつコツコツタイプで、石橋を叩いて、石橋を叩きまくって前に進む性格なので、自分の頭の中で勝率が70%以上にならないと行動に移さない。

日本一周も、サラリーマンで蓄えたある一定の貯金、失業保険という安定的なものがあるからこそチャレンジできた。

最初から日本一周をしようと思っていたわけではない。お金の安定という材料がすべて揃ったからこそ、ぼくは行動に移すことができた。


でもさとしくんは違った。
「僕は勝率が5%で挑戦する!」

ぼくはとても驚いた。ぼくは5%の勝率だけではまずもって行動に移さない。移せない。そんな勇気がない。

目標設定した上で、できる限りの不安な材料を解消し、その確率が70%以上になったときにはじめて新しいチャレンジができる。

たださとしくんの勝率5%というのは闇雲に行動に移す、チャレンジするということではない。

自分の性格、そして長所を分析した結果5%でチャレンジするというもの。

どういうことかというと、さとしくんの場合5%で発車をしたとしても、その5%のなかで最大限分析し、かつ次の行動はどういう行動を起こす事が最大値を招くのか。

そしてそのときどきで1番しなければならない行動というものを頭の中でしっかりと計算して、着実に成功へと歩進める。

結局、5%の発車だとしても、最終的的にはそれが最短で、そう自分で行動していけるという自負がある。

成功するだろうという逆算のもとすぐに行動ができる。そして実践のなかで力を蓄え発揮していく力。これはぼくには真似ができないすごい力だと思った。

おそらくだけど、24歳という若さで、農家をはじめるということはふつうの人にとっては大きなチャレンジなのかもしれない。

ただしさとしくんの中には、24歳でチャレンジするからこその、年齢的チャンス。やらないことには何もわからないだろう、という確信のもと、着実に計算してチャレンジしたんだろう。すごい。

この行動力と、分析力、ここはすごく真似したいなと思った。

ぼくも安定志向なんだけども、いろいろな経験をし、いろいろな人の話を聞くことによって、実現したい未来と言うものがどんどん大きく変わってきた。そのチャレンジからの経験、場数はがんばってきたなあと思う。

次のチャレンジはおそらく、勝率は70%を超えていないかもしれない。ただしその勝率というものをこれまでの出会い、これまでの経験が解消してくれるだろう!という強い信念のもと、新しいチャレンジをしていきたいと思う。

さとしくんのように勝率5%での行動大きなチャレンジというものは自分にはできないけれども、今までよりも「経験」の回数が多いからこそ、新しいチャレンジをする後押しをしてくれていると思う。それがぼくの強みだ。

さとしくんはさとしくん、ぼくはぼく。それぞれ自部の個性を最大限活かして、たくさんのチャレンジをお互いに切磋琢磨できればと思う。

この出会いにほんとうに感謝です。

スエコばあちゃん!

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