私が何故書けないのか、その一端に向き合わさせられる本であった。 とりあえず私は格好つけたい、格好良く見せたい、しかし、今の自分の限界を見ることや、それを変えようと苦しむことは嫌だったのだ。 今書ける文章というのは、今の自身の限界を映し出してしまう、鏡のようなものだ。そこに、今の自分を映し出せば、現状のとるに足らない文章しか書けない自分というものを受け入れざるを得なくなる。私はそれを見るのが嫌で嫌で堪らなかったのだ。 そして頭の中で妄想している分には斬新なアイデアや名文を