【雑記】産後の養生は大事、という話。
産後3ヶ月で復帰し「反省」
この「反省」に嬉しさを感じてしまい、記事の夏菜さんの言葉を、一字一句読みました。
2012年の朝ドラ「純と愛」を経て、数々のドラマやバラエティ番組に出演していた夏菜さん。芸能界という特殊な世界に、産後3ヶ月で戻ってきましたが、
「歩けない感じ」「骨盤とか全部グラつきまくっている」状態に加えて倦怠感もあったとか。
この頃のことを、ご自身で
「名前のつかない病気みたいな感じ」
だったと振り返っていました。
わたしは、産後ガッツリ休んでいた人なので、「こんなに大変だったの!?」と
驚きが止まりませんでした。
わたしの周りも、音楽という「芸能」を生業にしている方々が多かったので、みんな産後の復帰は早かったです。
夏菜さんのように、3ヶ月での復帰は普通でしたし、バイオリンの演奏活動をしている友人に至っては、産後1ヶ月の復帰だったそうです。
わたしは、さすがに3ヶ月とか早いよね、と
かねてから思っていたので、
産後6ヶ月での復帰を考えていました。
ところが、勤め先のピアノ教室から、なかなか同意が得られず、産休に入る予定の月になっても、休める見通しが全然立たなかったのです。
自分でも良くなかったなぁと反省しきりなんですが、勤務中に気分が悪くなり、荷物も、次にレッスンする予定の生徒もほっぽり出したまま、逃げるように退職しました。
妊娠8ヶ月で、
だいぶお腹も大きくなっていたころでした。
ピアノ講師も含め、音楽で食べている方々は、出産ギリギリまで働いて、産後すぐ復帰するのが当たり前のように、わたしには見えました。
ピアノ講師と並行していた、ブライダルシンガーの仕事の場でも、臨月ながら挙式に出て歌を歌ったり、新婦のドレスをかがんで直したりしていました。
そして、出産したら赤ちゃんの首が据わらないうちに復職するのです。
20代の若い方だけでなく、かつては「高齢出産」と言われていた年齢の方々も、そうしていました。
彼女たちのなかには、
「早く復帰しないと、自分の居場所がなくなり仕事ができなくなる。それが怖い」
という方もいました。
そっか、そういうもんなんだなぁ。
と思ってましたが、
出産した産婦人科では、
「産後の養生」がいかに大事か、
徹底的に叩きこまれました。
出産は交通事故で全治3ヶ月のレベル。
肉体も精神もボロボロ。
だから、よく食べよく寝て、しっかり休んで。
しんどいときは、どんどん周りに頼りなさい。
そして体を温める!!
みたいなことは、耳にタコができるくらい言われていましたし、あとは、
産後2〜3週間は、スマホやテレビ、新聞などのメディアに触れないように。
と、注意を促されたこともあります。
目に負担をかけないように、ということだったみたいです。目の疲れは体ぜんたいの疲れ。
調べてみたら、どうも「出産で少なくなった血を消耗してしまう」ということらしいです。
産前産後、その産婦人科に入院していたときは、いつも温かい漢方のお茶が飲めたり、アロマのオイルをたらした湯船に毎日浸かれたりしていました。
そして、3食いつも玄米&有機野菜を使った、とにかく美味しいご飯が出てくるのです。
(朝は自家製スムージーとサラダでした)
かなり極楽な入院生活でした。
そんな手厚いケアを受けていたおかげで、退院して実家にいた頃は、かなりの「お姫様」だったのですが😅
けれども、おかげさまで産前産後、切迫の心配はありましたが無事にお産もすみ、ほかの妊産婦より元気、と夫に驚かれるほどでした。
心を病むことはあっても、腰などを病むこともなく、風邪も流行り病もなく、娘ともども元気に過ごせています。
冒頭の記事のなかで、夏菜さんは
芸能界という特殊な世界で、「働かなきゃいけないんじゃないか」と思ってしまう女性がたくさんいらっしゃったと思うと仰り、
「そんなにすぐ働くものじゃない」と
笑顔で呼びかけていらっしゃいました。
わたしも、そう思います。
休むことが、
もっと「当たり前」になってほしい。
わたしの周りには、音楽を生業にしている友人知人をはじめ、産後1ヶ月半〜2ヶ月で職場復帰した、美容師の義妹(義弟のお嫁さん)もいます。
バリキャリの彼女に引け目を感じることもありましたが、夏菜さんのニュースを見たおかげで、
「なんだ、やっぱり休むの大事だよね」
と思えて、だいぶ気が楽になりました。
そんなに働くもんじゃない。
仕事で「居場所」がなくなっても、
家庭には「居場所」はある!!
とか言って笑
子育てをしている女性の数だけ、
事情もいろいろだと思います。
どうしても出産ギリギリまで休めなかったり、
産後、復職を早めなきゃいけない人もいるでしょう。それでも、
「自分の身体を大事にするのは当たり前」
「しんどいときに、どんどん人に頼るのは当たり前」
そんな世の中になれば嬉しいです。