自分の本分で今を過ごす
コロナ禍で世の中が自粛ムードに包まれる中、感染者を極力抑えてきた鳥取県でも、事業者の経済的ひっ迫は日々顕在化しており、家にこもる高齢者の健康も心配です。学校は再開しているとはいえ、普段とは違う環境下で子どもたちも知らず知らずのうちに精神的な負荷がかかっていそうです。
県外ナンバー車や移住者に対する差別的言動も取り沙汰されたりしている中、僕自身もスーパーで軽く咳をしているおばさんを無意識に避けていたりして、連日の報道の中でいつの間にか神経が尖っているのかなと思ったりもします。
そんな中、自分は何ができるんだろう?と考えていました。地域限定版のUber Eatみたいな仕組みを考えてみたり、もっとシンプルにドライブスルーのお弁当屋さんを考えたり、オンライン家庭教師みたいなことも考えてみたり。たぶん、本気で動いたら実現できないことはないはずなのですが、どうもできない理由を先に考えてしまって、どれも頭の中で考えるだけで止まってしまいました。
もう一回、自分の本分に立ち返ったとき、僕は今、大山町の地域おこし研究員として、「将来的な地域人材と地域アクターとの発展的な関わり合いを生む」ことをミッションに(それ自体、自分で設定したものですが)、去年からSFCでの研究と大山町での実証を行ったり来たりしながら、ミッションを実現する仕組みの開発をしているわけです。マルチになんでも実行していけちゃう人ならともかく、一気にいくつもの取り組みを自ら進めることができるわけじゃない僕は、この本分から離れる必要はないと、思い直しました。
というわけで、「最近何しているの?」と聞いてくださった皆さん、僕は最近ひたすら論文を読んでいます!!
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地域社会学におけるよそ者論、社会ネットワーク論、プラットフォーム論、キャリア探索過程論、意識と行為の相互作用、ソーシャルキャピタル etc
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実証をできないもどかしさはあります。大変な想いをしている人たちがいるのに、知的欲求という高次の欲求を満たしている後ろめたさもあります。でも、今はこうやって蓄えるべき時期なんだと思っています。おかげさまで目指すべき方向性は、研究としても実証としても、解像度が上がってきました。かならず、この期間に蓄えた知見を、コロナが落ち着いたタイミングでしっかりと現場に落とし込んで、成果を上げていきます。
昨年度後半に実施した実証実験第一弾「だいせん週末住人」は、たくさんのみなさんにご迷惑をおかけしながらも、色々な成果と課題が見えた取り組みでした。関わっていただいたみなさんにきちんとフィードバックもできていませんが(それこそ今、論文を読みながら事後ヒアリングもして、がんばって整理しています)、近いうちにきちんとアウトプットもします。課題に対するアップデートの一つとして、企業さんからの協力をいただいて、地域外の大学生たちが週末に暮らす「家」の整備も進めています。
同時に、来年度以降の自分の進みたい道についても探索中です。自分自身と適度に向き合いつつも、他人との対話の中で具体的な次のステップを見出したいと思っています。あっ、そうそう、まだ構想段階でほとんどしゃべってないですが、次のステップに向けて、宅建士と旅行業務取扱管理士の資格を取りたいと思っていて、中々捗らないですがこの2つの勉強もしています。
うーーん、やっぱり具体的に動いていないことの言い訳かも、というモヤモヤ感を抱えながらも、まちがいなく現時点での自分の等身大ではあるので、今日はこの辺で筆をおきます。
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