天井に落ちていたペットボトルを拾う
目を閉じててもわかるその色によって目を覚ました。世界中の情報をコンパクトに纏めたラベルがこの部屋の壁で、それがいま認識出来る世界の全てを美しいラメ色に染め上げていた。天井に一つ落ちている、ペットボトル。手が届かないその眩しさに、いつまでも見惚れていた。自分もデザインの一部で、最初からこの世界と共にある。あのペットボトルを見ていると、そう思わずにはいられなかった。
そのペットボトルはプラスチックで出来ていて、何もかも照らしている。太陽は、プラスチックで出来ていたのだ。
気付いた