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天井に落ちていたペットボトルを拾う

目を閉じててもわかるその色によって目を覚ました。世界中の情報をコンパクトに纏めたラベルがこの部屋の壁で、それがいま認識出来る世界の全てを美しいラメ色に染め上げていた。天井に一つ落ちている、ペットボトル。手が届かないその眩しさに、いつまでも見惚れていた。自分もデザインの一部で、最初からこの世界と共にある。あのペットボトルを見ていると、そう思わずにはいられなかった。 そのペットボトルはプラスチックで出来ていて、何もかも照らしている。太陽は、プラスチックで出来ていたのだ。 気付いた

    • いつも私は二人いて、剥き出しの脳みそは、かき氷

      私は某所の有名なエリート幼稚園に在学している超エリート幼稚園生です。ですが、脳みそ剥き出しの高校生でもあります。これは、どちらか1つが嘘という事では決してありません。エリート幼稚園生の私と、脳みそ剥き出しの高校生である私。2つの事実が同時に存在するのです。今の私は限りなく幼稚園生に近い存在です。その私にとって、脳みそが剥き出しの私は非常に疑わしい存在です。なぜなら私は今頭頂部からしっかり髪が生え揃っていて、左右でおさげにしているからです。この事実は疑い難い…と言いたい所なので

      • なりきりチャットであった事

        僕は、小学生一年生の女の子です。ある日、親のパソコンでSNSを使って全知全能の神の存在証明を試みていたのですが、荒れるリプ欄の中に、1つ気になるリプがありました。どうやらそのリプを送ったのは日本語を勉強している外国人のお姉さんのようで、僕を誰も見た事の無い素敵な場所へ連れて行ってくれると言ってきたのです。勿論疑いはしました。ですが、そのお姉さん のアイコンの眼は、嘘をつくようには見えなかったのです。 僕は、恐る恐るお姉さんがDMで送ってきたURLを踏みました。すると画面に表