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しみることば

年齢も仕事の経験もある程度になってくると
叱ってもらえる機会がなくなって
自分で気づいていかないといけないのは世の常。
私もいつの間にか
年齢も経験もそれなりに積んで、管理職になり、
叱ってもらえない立場になっていました。

けれど、今日の対談は
叱ってもらって、励ましてもらって、
そして、強く背中を押してもらった
ものすごく久しぶりにそんな気持ちになりました。
Zoomの対談を聞いて泣いてしまうなんて、
そんな経験も初めてでした。

日本語学校教育研究大会2日め。
カリフォルニア大学教授の當作靖彦先生と
コミュニカ学院学院長の奥田純子先生の対談。
お二人とも日本語教育の大先輩です。

オンラインによって、自分で言語を学べる時代、
留学しなくても学べる時代になった。
パンデミックは歴史を変えたのではなく
未来が早まっただけ。
そうして留学を選ばなくなった学生に
「そうじゃない」と言える価値を
日本語学校は本当に見出しているのか。

當作先生はアメリカからの配信でしたが
ときどきおうちの犬の鳴き声が聞こえて
「犬も怒ってます😤」とおっしゃってました(笑)

リアルに人が出会うということの
その本質をとらえていくことが
日本語学校の価値のはず
…ということばは、とても心に残りました。

私は、日本語学校の本当の価値は
学生たちが、自国を離れて
日本語を学ぶ過程で日本や違う文化に触れ
さまざまなバックグラウンドや年齢の人が集う中で
ぶつかったり理解したりしながら
新たな自分を見つけたり
自分の中にある自分の文化を見つめたりして
人間的に成長していくことだと思っています。
そして、
多感な学生たちが成長していくのを
すぐ近くで見守っていけることが
私がこのしごとをずっと愛している理由です。

本当の言語教育の意味とは。
学習者が多様化するこの時代の
日本語学校の存在意義とは。
技術論、方法論だけでなく
私たちの本質をしっかり見据えていこう…と。

こんなことを今、誰かに言ってほしかったんだ
と気づいた自分がいました。

考えるべきこと、変えていくべきこと
そして変わらずに守っていくこと。
模索はまだまだ続きます。

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