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目黒区の「功労者」として表彰されました。
先日(10月1日)、目黒区の「功労者」として表彰を受けました。 その時の写真(②)とともに、目黒区ウェブサイトで公開されています。 https://www.city.meguro.tokyo.jp/…
[エッセイ]オリンピックと「移動する子ども」
2024パリ・オリンピックで早稲田大学の在校生や卒業生が多数活躍した。早稲田大学のHPで、その活躍が詳しく紹介されている。 早稲田大学HP: https://www.waseda.jp/ins…
目黒区の「功労者」として表彰されました。
先日(10月1日)、目黒区の「功労者」として表彰を受けました。
その時の写真(②)とともに、目黒区ウェブサイトで公開されています。
https://www.city.meguro.tokyo.jp/soumu/kusei/keikaku/06kuseikourou.html
2008年から、早稲田大学大学院日本語教育研究科(日研)は目黒区との間で、「日本語指導が必要な児童生徒」への日本語教育に関
MY BOOK REVIEWS⑪公共日本語教育学―社会をつくる日本語教育
このシリーズの11冊目にレビューする書籍は、『公共日本語教育学―社会をつくる日本語教育』(2017、くろしお出版)。
この書籍のタイトルから話を始めよう。「公共日本語教育学」という名称は、私が新しく作ったもので、日本語教育学界では初めてであったと思う。
なぜ日本語教育に「公共」を冠したのか。実は、この本を出す数年前に、東京大学の文化人類学教室の主任教授、山下晋司先生から原稿依頼があった。そ
【お知らせ】JSLバンドスケール無料セミナー/実践交流会(10月27日・日曜日)
JSLバンドスケールのオンラインによる無料セミナーと実践交流会を開きます。
10月27日(日)セミナー:14時から15時まで、実践交流会:15時から16時(日本時間)。これは、2024年度第2回目。
事前申込み制:参加申し込みフォームと、JSLバンドスケールに関する情報は以下からアクセスしてください。
・JSLバンドスケールって、何?。
https://children-crossing-
[イベントのお知らせ]第8回ふくふくイベントのお知らせ<終了しました>
第8回 オンライン ふくふくイベントのお知らせ
<終了しました:世界各地からたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました!>
テーマ:その日本語教育、何のため? 誰のため?―アイルランドに暮らし、子育てについて思うこと−。
主催:複言語・複文化子育てネットワーク。
2024年10月6日(日)16:00〜 17:30(日本時間)/参加費無料/zoomによる語りの場。
ゲ ス ト ス ピ
MY BOOK REVIEWS⑩日本語を学ぶ/複言語で育つ―子どものことばを考えるワークブック
このシリーズの10冊目にレビューする書籍は、『日本語を学ぶ/複言語で育つ―子どものことばを考えるワークブック』(2014、くろしお出版)。
この書籍は、川上郁雄・尾関史・太田裕子共著の本である。2024年3月に第3刷目に入った。刊行して10年目で3刷というペースは決して早くはないだろうが、増刷する際に出版社の担当者が「今ようやく時代がこの本に追いついた感じですね」とメールに送ってくれた。では
「移動する子ども」研究室HPが開設されました!
「移動する子ども」研究室のHP(ホームページ)を作りました!「移動する子ども」に関する研究情報やイベント、オンライン研修会など、発信します。このnoteと合わせて、気楽にアクセスしてみてください。
世界各地で、複数言語環境で育つ子どもの「ことばの学び」「ことばの教育」について関心のある人と繋がりたいと願っています!研究に関する無料コンサルテーションも、あります。ヨロシク。
川上郁雄「移動する子ど
「移動する子ども」/メモランダム⑤
前回に続き、今井むつみ・秋田喜美著『言語の本質―ことばはどう生まれ、進化したか』(2023、中公新書)を読む。今回は、第6章のタイトルは、「子どもの言語習得2―アブダクション推論篇」。ただし、以下は本書の要約ではない。私の研究に参考になるところのメモである。詳細を知りたい方は、本書を実際に読まれることを薦める。
まず確認するのは、「基本的にすべてのことばは抽象的である」(p.176)。なぜな
「移動する子ども」/メモランダム④
前回に続き、今井むつみ・秋田喜美著『言語の本質―ことばはどう生まれ、進化したか』(2023、中公新書)を読む。今回は、第5章「言語の進化」のメモを書いておく。ただし、以下は本書の要約ではない。私の研究に参考になるところのメモである。詳細を知りたい方は、本書を実際に読まれることを薦める。
第5章で考えられている課題は以下のようなことである。
「人間がコミュニケーションの道具としてそれぞれの意
「移動する子ども」/メモランダム③
前回に続き、今井むつみ・秋田喜美著『言語の本質―ことばはどう生まれ、進化したか』(2023、中公新書)を読む。今回は、第4章「子どもの言語習得1―オノマトペ篇」のメモを書いておく。ただし、以下は本書の要約ではない。私の研究に参考になるところのメモである。詳細を知りたい方は、本書を実際に読まれることを薦める。
子どもが小さいほどオノマトペを多用する
大人は子どもと話すときオノマトペを多用する
[エッセイ]オリンピックと「移動する子ども」
2024パリ・オリンピックで早稲田大学の在校生や卒業生が多数活躍した。早稲田大学のHPで、その活躍が詳しく紹介されている。
早稲田大学HP:
https://www.waseda.jp/inst/athletic/news/2024/07/30/44570/
その一人が、早稲田大学柔道部副将のホ・ミミ選手(スポーツ科学部4年、日本名・池田海実)。柔道女子の57キロ級で韓国代表として戦い、銀
「移動する子ども」/メモランダム②
前回に続き、今井むつみ・秋田喜美著『言語の本質―ことばはどう生まれ、進化したか』(2023、中公新書)を読む。今回は、第2章と第3章のメモを書いておく。ただし、以下は本書の要約ではない。私の研究に参考になるところのメモである。詳細を知りたい方は、本書を実際に読まれることを薦める。
「幼少期より複数言語環境で成長する子ども」に関心のある私にとって、本書の第2章で、オノマトペと、赤ちゃんが言語をど
「移動する子ども」/メモランダム①
私は、「幼少期より複数言語環境で成長する子ども」について研究している。ここでは、その中で、読んだ本のことや、わかったことや考えたことを(忘れないように笑)メモしておこうと思う。題して、「移動する子ども」メモランダム。私の机の上の公開です。「読みながら考え、書きながら考える」をモットーに。
最初のテーマは、「幼児はどのように言語を習得していくのか」。
さて、今井むつみ・秋田喜美著『言語の本質
「特集 子どもと日本語教育―専門家の養成・研修のあり方を実践から考える」
『早稲田日本語教育学』は、早稲田大学大学院日本語教育研究科(以下、日研)の紀要ですが、2021年に刊行された第30号の特集は、「子どもと日本語教育―専門家の養成・研修のあり方を実践から考える」でした。
この特集には、川上郁雄・石井恵理子・池上摩希子の鼎談「子どもと日本語教育―専門家の養成・研修を実践から振り返る」のほか、12本の「実践報告」が掲載されています。そのすべては、以下のURLから無料
私のイチ推しの本:『M』
岩城けい著 『M』(2023、集英社) 豪州メルボルン在住の日本人作家、岩城けいさんの小説『M』。タイトルのMには、「エム」とカタカナのルビがついている。つまり、この小説の題名は「エム」と読む。「移動する子ども」研究をする私のイチ推しの本である。
どのような内容の小説か。本の帯文には、次のような文章がついている。
「父の転勤にともない12歳でオーストラリアに移住し、現地の大学生となった安藤真
MY BOOK REVIEWS⑨「移動する子ども」という記憶と力―ことばとアイデンティティ
このシリーズの9冊目にレビューする書籍は、川上郁雄編著『「移動する子ども」という記憶と力―ことばとアイデンティティ』(2013、くろしお出版)。
この書籍は、私の「移動する子ども」研究において、ターニング・ポイントとなる書籍でもあった。それは、なぜか。
本書の「序」は「思想としての「移動する子ども」」と題した。少し引用してみよう。
「本書は、幼少期より複数言語環境で成長した子どもの
「特集 年少者日本語教育の現在地と展望」
『早稲田日本語教育学』は、早稲田大学大学院日本語教育研究科(以下、日研)の紀要ですが、先月(2024年6月)、その最新号、36号が刊行されました。その号の「特集」が「年少者日本語教育の現在地と展望」。
私が書いた「緒言 日研の年少者日本語教育研究22年」のほか、私の研究室で学んだゼミ生・修了生が書いた14本の論考が収録されています。そのすべては、以下のURLから無料で閲読可能です。
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