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「スペイン語は神に祈る言葉なんだよ」

任地298日目。土曜日(でした)。

今日あったことは日曜日のnoteにするとして、タイトルの話。

スペインで、友人に教えてもらいました。


そのあと調べてみると

奥田陸さんの小説「上と外」にこんな一節があるとのこと。

ビジネスは英語、愛を囁くならフランス語、歌うならイタリア語、そして神と話すならスペイン語



ドイツは詩を書く言葉

フランス語は愛を語る言葉

イタリア語は歌を歌う言葉

スペイン語は祈りを捧げる言葉

英語は商売をする言葉

そして日本語は人を敬う言葉


聞いたこと、ありますか?


上に書いたのは世界の主要言語ですが、世界には何万との言語が存在していて、日々衰退していっています。

たとえば、アイヌ語。日本の少数民族のアイヌの方が話すアイヌ語は、和者数が過去に激減し、今では話す人はごくわずかとなっています。

以前アイヌの魅力に触れ、北海道に何度か訪問しましたが、北海道のほとんどの地名はアイヌ語ですし、その地に訪れると存在感をとても感じます。

またサケやクマなどを儀礼に使ったり、サケについては日常的に食べていたというのもあり、サケに関する単語は100くらいあると聞いたこともあります。

一方北極圏のとある言語は、「寒い」に関する単語はたくさんあるのに「あったかい」を示す単語がなかったり。

イタリア語がきれいなのは、嘘か本当か、スペイン語やフランス語やラテン語などの周辺の言語の音がきれいな部分を切り取って選び取られて作られた言語だからだ、と聞いたこともあります。


言葉はその生まれた背景もですが、それが育った文化的、社会的、気候的背景にとても深くかかわっていて、その言語を学ぶことがその言語話者やその地を理解する一歩にもなりますし、その文化的、社会的、気候的背景を知ることがその言語を知る一歩にもなる、とても密接なものなんですね。

私はそういう世の中の成り立ちが、本当に好きでなんだかうっとりしちゃいます。すべての言語が話せたらいいのにって思います。


その言語を話すのには数年要するとして、何言語も習得するのはかなり難しいとは思いますが、その言語の成り立ちがどのようなものであるのかを知るのはそんなに大変ではないかも。

例えば日本語は平仮名とカタカナと漢字とあって、アルファベットを利用して話す言葉ではありません。それぞれ使い分けをしていて、漢字に関してはたくさんありすぎて日本育ちの人でもすべてを知っていませんし、日本語が持つ独特なおくゆかしさ、丁寧さ、他者を敬う敬語の存在などは、上に書いたような「日本語は人を敬う言葉」と言われるのも納得ができます。

例えばそういうことを知っているだけでも、その言語を少しは理解できると思うんです。

言葉はわからなくても、その言語を少しは理解していたら、その言葉を話す人はうれしいんじゃないかなって思います。


私もそういうの、もっと知っていきたいなーって思います、単純な興味で。


ちなみに、現在学習中のスペイン語。

聖歌隊としてたまに歌わせてもらいますが、歌詞を見ると日常的に使っている単語がたくさん出てきます。他の言語で聖歌を歌ったことがないので比較はできないですが、スペイン語は神に捧げる言葉というのもなんとなくしっくり来ています。


友人をはじめ、この町のほとんどの人はカトリック。特に聖歌隊の人は敬虔なカトリックだと思います。(だからといってミサ中そんな集中して聞いているわけでもないみたいだけど。携帯触ったりアイス食べたりしてるし笑)

彼らのチャットのストーリー機能をみると、神に関することが半分くらいをしめていたり。

「Con dios, todo. Sin dios, nada」(神がいれば、すべて。神がなければ、なにもない)

とか書いてあったりね。ちなみに「dios」は神を表す単語です。

「Gracias a dios」(おかげさまで)

「Adios」(さようなら)

というスペイン語にはたくさんのdiosがありますね。


奥が深くて面白い言語。

もっと世界の言語を知っていきたいなーと思います。

私の場合は、今はまずスペイン語を。神に祈りを捧げるスペイン語、友人やこの町の人を理解するためにも、もっと知りたいなあと思います。


それでは。


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いくみ 
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