コミュニティ開発隊員の日々
任地120日目。水曜日。
今日は州都に住む環境教育隊員の最終報告会ということでお邪魔してきた。報告を聞く中で先輩隊員の2年間の活動が少しわかって参考になった。(きっと45分では言い尽くせないあんなことやこんなこと、紆余曲折あったのだろうけれど、、。)
そのあとご飯を食べて、他の先輩隊員についていってとある州都の大学に行ってきた。そこでは学生のNGO団体7つくらいが各活動の広報をしていて、私も自分の活動に何かしらいい接点ができないかと興味深く話してきた。
3つくらいの団体と話し、2つくらいの団体と今後コンタクトを取れるようにしてきた。一緒に活動するといっても来年以降になるのだが、やはり大学生という存在はとても力強い。
未来もあるし、やる気もある。問題意識も高いし、なにせ若い。
いろんなものに敏感だし、外部者の受け入れにも慣れている。
学生のためボランタリーな精神もあるし、私の任地での経験も彼らの何かしらの進路に役立つ可能性もゼロではない。
環境系のNGOと教育系のNGOとコンタクトが取れたので、もし可能であるなら州都からはるばる私の任地にきて子供たちにいろんなことを教えてあげてほしいなと思ったり。
私の町には大学がなく、高校(正確には5年制の中学校)を卒業すると三輪のタクシー運転手になるか農家をつぐか、親の手伝いをするか、大学のために町を離れるかなど様々だ。
若者はたくさんいるけれど、彼らのポテンシャルを活かしたりモチベーションを刺激するようなものは町にはなかなかない。
仕事のない若者は道端でトランプをやったり家でゴロゴロしている。
もちろん彼らの人生だし、彼らが好きなように生きればいい。
ただ選択肢として小さいころから知らないと、どんな人生が歩めるのかも知ることができない。知らないことも幸せなのかもしれないが、知りたいのに知れない人がいるなら何かしらのチャンスがあったらいいのにとも思ってしまう。
また、働かない人、頭を使わない人が増えていけば町の経済事情は悪くなってしまいかねない。町の経済事情が悪くなると生活に不自由が出てくる人も増えてきかねない。そういう懸念点もなくはない。
特に私の任地は、州都から1時間前後で行けるし、州都の存在は大きい。マーケットとしても就職先としても外部とのつながりの場としてもである。
そのため国の中で、また州の中で、町が孤立してしまいがちなら少しでも外部との接触があるといいなと思う。
たとえば、
私の住む町は教育レベルが都市より低いらしいため、外部から少し違った教育を受ける場が提供できたり
かっこいい大学生をみて、大学というものに興味をもってもらったり
大学生の友達ができたり、学生が教えてくれる環境や教育分野に興味を持ったり
まあ、いろんな可能性があると思う。
そしてそれは私が何かタジェールをやるよりも、とってもとっても意味があって今後につながるものだと思う。
大学生が来て2,3時間タジェールをする。小学生と触れ合う。対話をする。
ぱっと見、それがそんなに大きな意味を持つようには見えない。
でもコミュニティ開発隊員としては、いろんな人を結び付けたい。
意志のある人とチャンスが少ない人。
やる気のある人と、やる気のある人。
技術を持つ人と、技術を持たない人。
助けたい人と、助けてもらいたい人。
そうやって人と人とがつながって、任地の人が昨日よりも今日は暮らしやすいなって思えたらいいなって思う。
今回のつながりが今後発展するかもしれないし、連絡先を交換しただけで終わるかもしれないし、それはわからないけれど
そうやって一歩ずつ今日私に出来ることをしていこうかなって感じです。
簡単に書こうと思ったら長くなりました。笑
書きたいことが書けているかもわからないけれど、まあそんな感じで今日は終わります。おやすみなさい。