ミレニアル世代の恩恵はなんだろうか
マレーシア生活2ヶ月が経ちました。現在学校の3ターム目。
昨日から19歳のロシア人のクラスメイトも加わり、新しいタームがスタートです。
彼女は2つ下のクラスから飛び級して私たちのクラスにきました。聞くと、前のクラスはとても簡単だったから飛び級したかったと。
それを聞いていたミレニアル世代のロシア人の女の子が、なんで若い人はみんなそういうの?!若い人はみんな吸収力があって、羨ましい!!とのこと。
19歳の彼女曰く、インターネットにアクセスすれば、英語のコンテンツがすぐ身近にあったから、身につけるのは簡単だったらしい。
たしかに、かつてのMDを知っていて、曲を聴くにはCDを借りる必要があり、大学生くらいの頃からようやくスマートフォンが始まってインターネットにアクセスできるようになったミレニアル世代と、
生まれてすぐからインターネットが身近にあり、音楽も映画も、英語で触れる機会のあったZ世代では、違いは出るよね、という話をしていたのでした。
(もちろん世代だけでは語れない個人の努力やスキルも大いにあるのが大前提です、と一言断っておきます。今回は世代の話なので世代の話をします)
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そんなこんなで始まった今週、私も少しこの辺について考えを巡らせたのだった。
ミレニアル世代の恩恵は、なんだろうか?
私は何を隠そうミレニアル世代と言われる世代であり、ゆとり世代でもあり、青春を平成の時代で生きた世代でもある。
生まれた頃にバブルは弾け、失われた10年(いや、もはや10年どころで済んでないので、30年でしょうね)と言われる時代を生きてきた。
下の世代はZ世代、かつデジタルネイティブ。
上の世代はバブルや高度経済成長期を経験した世代。
ミレニアル世代は、ある意味時代の変化の真っ只中を生きてきた世代でもあり、今後板挟みになりそう世代でもある。現時点のステータスとしては、古きも知り、新しきも知っているが、どちらに偏ることもない、そんな世代でもあろうか。
終身雇用、年功序列が崩れつつある昨今。私たちの上の世代はほぼ逃げ切れよう。
一方、ミレニアル世代の私たちはこれに備えていかないといけない。
Z世代のみんなはインターネットを駆使し、情報過多の中でもスキルをつけ、会社を渡り歩く術を身につけ始めている、この力においてはミレニアル世代より強いだろう。
ということは、ミレニアル世代は、終身雇用や年功序列の美味しいところを享受することのできない世代でもあり、新しい価値観をもつZ世代とともに働いていく世代でもある。上の世代から言われてきた常識は、下の世代には通用しない。
また、新しく始まるZ世代が得意とするデジタル社会に遅れをとりつつ参加していかないといけない世代でもあるだろうか。
そんな私たちミレニアル世代はどう生きればいいのか、どんな強みを活かせるのか、そんなことで頭を巡らしていた。
上の世代にとっても、Z世代にとっても私たちミレニアル世代の存在は重要であろうが、ただ板挟みになって頭を悩ますだけなのであれば損な役回りだろう。
私はミレニアル世代で良かったと思うことも多いが、今後の世代間ギャップに一番悩まされそうな世代であることを危惧もする。
さて、我々は、どう生きようか?。