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素敵すぎる一日でした

任地301日目。火曜日。

今日は1日お世話になっている農家さんを訪問して、レモンやマンゴーの収穫がどんなものなのか、畑を歩きながら教えてもらってきました。

オフィスではわからないたくさんのことを肌で感じることができて、本当に素敵な一日だった。

案内してくれた彼は、私の母とほぼ同じ歳。農業組織の長でもあり、モチベーションも高くめちゃいい人。

畑のこともですが、畑を歩きながら彼の話をしたり日本の質問に答えたり、そういう風にコミュニケーションが取れたのが何よりも嬉しかった。

私のスペイン語レベルは、別に比較する必要はないけれど、多分10ヶ月経った一言語使用の隊員の語学力のレベルで言えば中の中か、中の下。つまり、高くないと言いたい。

今までも畑訪問のチャンスはあったけど、ことごとく潰れてきて、タイミングがなかなか合わなかったりして、もっと早くいけたらと思うことはあったけど、今日歩いた時に全ての会話を特に無理なく聞くことかまできて、スピーキングはまだまだだけど、焦らず今のタイミングの訪問は、それはそれで良かったのかなとも思ったり。(もっと前だったらここまでコミュニケーションは取れなかったかもと)

私はそこにいただけだけど、彼はいろんな話をしてくれた。その中でいろんなことを記憶に残しておきたいけれど、とても印象に残っているのが次の二つ。

一つは、「大地は大学だ。」ということ。
ー日々、新しいことを教えてくれる大地。自分は大学に行けなかったしやりたいことが目指せなかったけれど、大地は大学のようなもので、毎日いろんなことを教えてくれる。ー

私が農業をやりたい理由。それは、生涯勉強であるから。答えのない終わりのない土いじり。30年やっていても、年1に収穫の作物の場合、30回しかやってないことになる。
気候も湿度も温度も変われば土の変化や作物の変化もあり、それが30年続いても、答えが見つからないというのは、想像くらいなら私でもできるし本当にそうなんだと思う。

そんな生涯勉強の農業を、土いじりを、私もしてみたい。だから、彼が大地は大学だ、と彼がいうのがとてもよくわかるし私も自分で土をいじるようになって、そういう言葉を言える人間になりたいと思う。

パパイヤの畑の中で、風の音と虫の鳴き声を聞きながらそこにたたずむ彼の幸せそうな穏やかな顔が、印象的。畑が本当に好きなのが、伝わってきた。


もう一つは、「家族や友人が幸せなら僕は幸せ。そうじゃないなら幸せじゃない」ということ。

数日前に、「あなたにとっての幸せって何ですか?」と唐突に私が彼に聞いた。今度のワークショップで行う内容で、彼はどう思うのか聞いてみたかったのだ。
その時、「家族と一緒の時間を過ごすこと。お金も大事だけど、家族といられないならお金があってもしょうがない。家族と過ごすことが何より幸せ。」と言っていた。

そのあと、どうやら少し考えてくれたらしく(←私、ファシリテーションちょっとできたのかな?!)、改めて自分の考えを、私が聞くこともなく述べてくれた。

「家族もだし、友人やタンボグランデの人たちが幸せなら僕は幸せだし、何か困っているなら幸せじゃない。」彼の心は何て綺麗なんでしょう。

自分は多くは求めず、でも周りのことを大切にし、タンボグランデの未来のことも大切に考える彼のその言葉は、ある意味希望であり、人と大地にたくさんのリスペクトをもつ彼と友達になれて良かったなと思いました。

私は何でもないただのボランティアなのに、そんなわたしも尊重してくれて、今度のワークショップも彼が人集めをしてくれます。

そんな素敵な話が聞けて、畑の訪問という素敵な体験ができた今日という日。彼に感謝さかないです。

明日は少し離れた郡へ。今は同僚の家にお邪魔しています。
ファミリーで食べるアイスを買ってったら喜ばれました。アイスは敵なしですね。

ということで、おやすみなさい。

#JICA海外協力隊 #ペルー #青年海外協力隊 #畑 #農業 #土


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いくみ 
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