双極性障害と海外旅行

 トリンテリックスがよく効いているようで、体調良く、心穏やかな日々を過ごしている。

 そのことを昨日の診察で伝えたら、先生が「よかった!」と喜んでくれて嬉しかった。双極性障害の人はちょっとテンションが低いくらいで安定させた方が良い、というお医者さんも多い。が、私の主治医はちゃんと元気になるまで粘り強く薬を調整しようとして下さるので、そういうところが好きだ(って、ちゃんと伝えれば良かったな)。

 海外旅行に行くことも伝え、許可をもらった(航空券を押さえる前に許可を頂くのが本当の順番だが)。後は、体調管理はしっかりと、事前の準備も入念にしつつ、色んなブログやYouTubeを見ながら楽しみにするだけである。

 双極性障害なのに、海外旅行なんか行って大丈夫なの?と思う人もいるやも知れない。また、同じように精神疾患を持っていて、海外旅行に行きたいけれど、体調のことがちょっと不安、という人に向けて(どれくらいいらっしゃるのか分からないが)今までの経験から学んだことについて書いて行きたい。

 ちなみに双極性障害の治療を始めてから行く海外旅行はこれが初めてなので、これから話す経験談は、双極性障害を発症しているが、未治療の状態での話なのでそこはご留意頂きたい。

① 時差のある国はやっぱりしんどい

 今回海外旅行をするにあたって、主治医から確認されたのが、時差である。今回は時差2時間の場所へ行くと伝えたところ、それなら大丈夫やろ、と言われた。
 今まで時差がすごくある国々は、イギリス、フランス、アメリカを旅行してきたが、どれもしんどい思いをして来た。
 基本的にイギリス・フランスなどのヨーロッパ方面へ出かけた場合は、行っている間は楽しめるが、帰って来てからがしんどい。早朝に目が覚めたり、昼間ずっと眠かったり。
 アメリカへ行くと、行っている間がしんどい。特に1週間程度の旅程にしてしまうと時差に慣れる前に帰って来てしまうことになると思う。時差ボケで寝られなくなると、私の場合、睡眠薬はほぼ役立たずだった。
 逆に台湾などは何度も行ったが調子を崩したことはない。

② 深夜フライトは使わない

 出来るだけ現地に長く滞在したい人は、深夜フライトを使いたいと思うが、だいたいはあまりよく眠れない。もったいなく感じるが、フライトは日中のものを選んだ方が良い。
 ちなみに私はアメリカから帰国する際、ど深夜便に搭乗し、睡眠薬をガッツリ飲んで寝ていたらフライトアテンダントに揺り起こされて、水を渡されたことがある。その後眠れなくなり、何で水ごときを渡すために起こしたりするんだ、と怒りに打ち震えたのだが、後で旅慣れたお友だちに聞いてみたところ、いびきをかいていると起こされるのだそうだ。エコノミークラスの狭い座席で無理な体勢で寝るワケだからいびきをかく確率も高くなるだろう。
 というワケで私はビジネスクラスやらファーストクラスやらに乗れる上級国民の皆様以外は日中フライトを選択することをオススメする。

 つまりとにかく、いつもの睡眠スケジュールを守ることが大切である。アメリカに行くからと事前に日本で徹夜をしたりするのは言語道断である。

③ 事前に内科へ行っておく

 私たちは心が弱いと思われがちであるが、心と体は繋がっている。体調を崩してしまうと、心の調子も崩れずっと不機嫌に旅を過ごすことになってしまう。
 海外だと胃腸関係を壊すことが多い。衛生面で不安のありそうな国の屋台で何か食べる、なんて暴挙に出たワケではない。
 アメリカのショッピングモールにあるフードコートで甘辛いタレのかかった唐揚げを食べてダウンした。アメリカ旅行の前に韓国在住のYouTuberさんがタッカンジョンを美味しい美味しいと言って食べているのを見て食べたくなった。どうも油が悪かったらしい。
 そんなこともあろうかと用意の胃薬を飲んだがちっとも効かなかった。市販の薬じゃ駄目だ。
 やはり、胃薬・頭痛薬・何かあった時のための抗生物質くらいは事前に内科でもらっておくのが良い。

 つらつら書いてみたが、まだまだ海外旅行のコツはある。

 今夏の海外旅行を通して、お、そうだった、ということもあるだろうから、またそこのところをブログに書きたいと思う。

 

いいなと思ったら応援しよう!