Ikumi

30代後半、一人暮らしの独身女性。2021年3月に双極症と診断され、働きながら通院し、日々暮らす様子を綴っています。

Ikumi

30代後半、一人暮らしの独身女性。2021年3月に双極症と診断され、働きながら通院し、日々暮らす様子を綴っています。

最近の記事

おばあちゃんの知恵袋でメンタルが強くなる?

 ここ数年、大体12月の後半あたりから2,3ヶ月、断続的に熱を出すようになった。36.8から上がる時は37.8くらいまでになる。「心因性」発熱と診断されている。その時期に特別にストレスがかかるような仕事をしているワケでもないので、「心因性」とはいかに、と思う。本人的にはストレスより寒さやら寒波やらに原因があるような気がしているのだが、内科的な問題がなければ、心の問題、ということのようだ。安易なものである。とはいえ、内科の先生=東大出、精神科の主治医=京大出、精神科のもう一人の

    • 合理的配慮?それとも甘え?

       最近よく部長が嫌味を言う。 「元気になったね。みんな何かしら(病気を)持っているんだから、自分だけ(配慮をして欲しいとは)言ってられないよ」  と言い出したのを皮切りに 「来年、部長すれば?何でこの職についたの?クライアント対応だけしていれば良いんじゃないんだよ。歳をとって来ればやらなきゃいけないことは他にもあるんだよ」 などと言って責めてくる。    私が双極性障害のため、随分と仕事を軽減されているのは事実だ。クライアント対応は閑散期のため、さらに仕事が少なく、ぼんやりし

      • 叶わない恋を楽しむ

         好きな人に思いを伝え、スルーされてしまってからはや一ヶ月が経とうとしている。  熱もないのに体が怠く関節が痛くて起き上がれなくなり、仕事を休んだり、休日に一日中ベッドにいたりしていたのだが、心の方はあんまり不調にならずに過ごしている。  実はこの「恋が叶わない」と分かって、でもまだ相手のことが好き、という時間が私は結構好きなのである。  人を好きになるのはもちろん楽しい。でも相手の気持ちが分からない状態だと、何ていうか、自分の行動の全てが相手へのプレゼンみたいな感じがして

        • おいしいごはんが食べられますように

           去年最後の精神科の診察で主治医が言ったことばは「寝正月にならないように」だった。  素直な性格の私は、1日にバタバタと実家から自宅へ帰り、2日はお友だちと叙々苑に行った後ショッピングに明け暮れた。3日には付き合ってくれるお友だちもいないので、一人で近所の神社に初詣に行き、ドラッグストアやらスーパーやらに寄って無駄に歩き回った。午後はすることもなかったが、寝てはいけないので本を読み始めた。  そのタイトルが『おいしいごはんが食べられますように』だ。 『かもめ食堂』みたいなぼ

          のらりくらりと生きていく

           何せ結婚にはずっと憧れていた。  幼い頃から好きな遊びはおままごと、将来の夢はお嫁さん。子どもだって大好き。お掃除もお料理も(体調が良い時は)得意である。趣味でお皿を集めているが、これも結婚への憧れが高じたものだと思っている。  その自分がまさか30代後半になっても独身だとは思っていなかった。  私はこのことについて、何か理不尽な不可抗力が働いたに違いない、と思って、ずっと腹立たしく思っていた。  病気が分かる前は、恵まれない容姿のせいだと思っていた。十分可愛い女の子が自

          のらりくらりと生きていく

          脱・片づけられない女。運気上がるってホント?

           お部屋を綺麗にしたら運気が上がるって話、みんな一度は聞いたことがあるんじゃないだろうか。 『3日で運が良くなるそうじ力』とか『人生がときめく片づけの魔法』とか『断捨離』とか…私が若かった頃から定期的にそういった本が流行っている気がする。  汚屋敷育ちで子どもの頃から恥ずかしい思いをして来た私は綺麗なお部屋に人一倍憧れが強いので、ずっとこんな本を読み漁って来たし、ネットが普及してからは、ネット記事やらYouTubeなんかで、片づけやら掃除やらについて見るのだ好きだった。ちなみ

          脱・片づけられない女。運気上がるってホント?

          生まれ変わったら…

           silentの最終話を見た。  夏帆ちゃん演じる女の子が、男性に花束を渡した。そして全く屈託のない笑顔で、お返しが欲しい、と言った。ハンドバッグがいい、と言うと男性はにっこりと微笑んでうなずいた。  それを見て思わず「いいなー」とつぶやいてしまった。  前にも書いたが、私は好きな人にお誕生日プレゼントを要求され、喜び勇んでお渡しし、お返しに私のお誕生日にメールが欲しいと伝えたらスルーされた、モテない女である。もちろんカードもプレゼントももらっていない。  そうか、可愛い女

          生まれ変わったら…

          傷心の日々

           失恋をしてしまったが、嘆き悲しんでいるというワケでもない。  今まで彼との未来を妄想してはニヤニヤしていた時間がぽっかり空いてしまって、さぁどうしようか、と思いつつ、淡々と過ごしている。  最近くだんの彼に会った。  その前彼に会った時、私は彼にお誕生日プレゼントを渡し、カードに自分の想いを込めて、「私のお誕生日にメッセージ頂けたら嬉しいです」と書いたのだが、メールは来なかった。  彼は会った第一声でこう言った。 「お誕生日おめでとう。プレゼント嬉しかった。来年も期待し

          傷心の日々

          年齢は私の勲章

           今年もまた一つ歳をとった。  歳をとるのが嬉しく感じられるような歳(例えば、19から20になるとか)は遥かに超えているのだが、私はこの度のお誕生日を誇らしい気持ちで迎えた。  私が患っている双極性障害は、自殺による致死率20%という病気である。5人に1人。どれだけ辛く、どれだけ死にたいと強く思うか、を身をもって体験している私にとっては、非常に重い数字である。今のほほんと毎日を過ごしている私であるが、ちょっとしたきっかけでその20%になり得るであろう。そういう病気である。

          年齢は私の勲章

          注文の多い下っ端達

           先日、目の前の席に座っている同僚に怒鳴られた。  うちの部長は職員朝礼の司会をしているのだが、通院のために月1度ほど休むので、代わりをしなければならない。私は人前に立って話すのが大嫌いなので、この代役を同じ部署の人たちと持ち回りでやりたいと考えていた。すでに私は何度か代役をこなしていたので、その目の前に座っている同僚に、「明日の司会はお願いします」と言ったところ、やりたくない、との回答だった。「私もやりたくないけれども、何度かすでにやっています。みんながしたくない仕事は持ち

          注文の多い下っ端達

          薬で失う「自分らしさ」の話

           最近、人間関係のトラブルに巻き込まれた。  親友がお母様と喧嘩したことが発端だった。そのことを親友がお姉様に相談したところ、「Ikumiちゃんが思い込みでお母さんの話を曲解してそれをあなたに告げ口したせいであなたがお母さん不信になっている」と言われ、親友のお母様も「Ikumiちゃんとはもう縁を切る」と言っているのだと言う。  最初にそのことを親友から聞いた時の感想は「アホらし」だった。昔懐かしの絶交である。  私を通してしか親友が知り得なかったであろうお母様の言動を私が

          薬で失う「自分らしさ」の話

          過去は変えられない、でも…

           先週、精神科の診察へ行ったら、なんと主治医がいなかった。 「ごめんなさいね、今日は君の主治医は調子が悪くて、こんなじいさんが駆り出されました」  と、院長先生の診察を受けることになった。  私は恐らく今混合状態で、上がったり下がったりしながら過ごしている。上がると言っても楽しい気分になるのではなく、イライラして人に当たり散らしてしまったり、たくさんお買い物をしたり、はたまたびっくりするほど食べたりしているので困ったものだ。  そして下がる時は繰り返し繰り返し過去にあっ

          過去は変えられない、でも…

          人間関係ってやっぱり難しい

           人間関係ってやっぱり難しいよなぁと思う今日この頃である。  まず、長く付き合って来たお友だちを失ってしまった。年上の女性で、自分の母親のように慕っていた人だ。  私たちは二人とも、客観的に見てそれが正しいかどうかは別として、自分を不幸だと思って生きていた。二人で美味しいものを食べながら、色々と愚痴を言い合って、笑い合って過ごして来た。  最近私の双極性障害の治療が上手く行き始めて、ここ4ヶ月ほど調子が良く、人生で初めて穏やかな幸せを感じて暮らしている、と彼女に伝えたところ

          人間関係ってやっぱり難しい

          社内ニートの向上心

           台風が来ると、体がしんどくなる。何かしんどいなー何かしんどいなーと思っていたら、熱が出た。37.5度。しんどいはずである。風邪や病気などでなくてもこうしてちょくちょく熱が出る体質だ。  そんな状態だと仕事へ行っても何も出来ない。クライアントとのミーティングは何とかこなし、上司に頼まれたコピーをとって、後は座って空を見つめていた。周りの人は忙しそうに動き回っている。私に与えられるお仕事は大幅に軽減されている。お仕事は半人前もしない癖に、お給料は一人前にもらっている(懲戒行為で

          社内ニートの向上心

          職場で恋バナ

           ただいま、絶賛片想い真っ最中である。  朝はもさを。さんの『カラメル』を聴きながら出勤し、お昼休憩にはKindleで恋愛心理学の本を読みながらご飯を食べ、夜寝る前はYouTubeで恋愛心理学系の動画を身漁っている。「女(の子)はこうだから!」と言う動画を見ると「そうかな~?」と違和感を覚える癖に、「男はこうだから!」と言われると素直に信じてしまうから不思議なモンである。  我が研究の結果をまとめると(文献研究です。実戦経験はありません)、つまり下記のように要約される。 ①

          職場で恋バナ

          うつが教えてくれた幸せの在り処

           最近、人間関係の極意みたいなものを会得したような気がしている。 ① 人を攻撃しない ② 人の行動を攻撃だと受け取らない  私の母親は全く共感性のない人で(祖母がアスペルガーと診断されていたので、そのことも彼女の特性に繋がっているかも知れない)、私は幼い頃から親の愛情を感じられず、大人になっても愛着障害をこじらせていた。しかもADHD傾向があり学校には馴染むことが出来ず、時にいじめられた。20歳前後には双極性障害を発症し、自分で抑えることの出来ない感情の上がり下がりで周り

          うつが教えてくれた幸せの在り処