【シューズレビュー】ブルックス グリセリンマックス
今回の俺的シューズレビュー"も"お気に入りBROOKSから、今が旬のグリセリンマックス。
今回のシューズレビューは2024年10月に発売した、BROOKSの「グリセリンマックス」。お気に入りのBROOKSから、旬のモデルを紹介。
グリセリンの名に「マックス」を冠した意欲作。BROOKSの上位モデルで、最新技術が惜しみなく投入されている。発売前からInstagramでリークが始まり、その未来的なルックスに一目惚れした私は、公式サイトの先行販売の知らせを受け、バースデークーポンを使い即購入。タイミングが良くてラッキーだった。現時点ではマイサイズが完売しているようで、人気が伺える。
では早速、レビューしていく。
レビュー対象シューズ
ブランド:BROOKS
アイテム:Glycerin MAX(グリセリンマックス)
価格:27,500円(税込)
購入価格:22,000円(税込)
使用距離:43km
用途:低強度〜中強度ジョグ(5:00~4:40/km)
ドロップ:6mm
重さ:300g(27cm 公表値)
ルックス
予想以上のボリューム感。デザインはシンプルかつ大人びた印象。BROOKS公式で購入して2〜3日で届いた。
グリセリンマックスを象徴する、半透明で極厚なソールと勢いよく飛び出した大きなロゴが印象的。メッチャカッコイイ。
アッパーの色はパールホワイトに近く、シルバーにも似た色合い。個人的には真っ白だと思っていたがいい意味で裏切られた。これはこれで大人っぽくて良い。インソールはソールのヴィヴィッドイエローと同じカラーで、程よいアクセントになっている。
アッパーに関して
シューホールの耐久性は抜群。アッパーは、おそらくグリセリン21(無印)の流れを感じさせる「普通」な仕様。肉厚でソフトなタンと足首周りのホールド感が心地よく、しっかりと足全体を包み込む。これは「レーシー」というよりも、デイリーシューズの域。
足入れはスルッと滑らかで、ワイズは広め。グリセリン21ステルスフィットやハイペリオン2でも27cmだったが、今回もいつも通り27cmを選んだ。サイズ感は問題なし。海外レビューで指摘されていた「タンが少し曲がる」という意見には納得。小さなストレスだが、ジョグシューを愛する者には気になる部分。
アッパーの満足度は6/10。足に優しい設計は随所に伝わってくるが、それはジョグシューなら当然かなというレベル。価格的にも技術的にもプレミアムシューズの立ち位置として27,500円するならば、もっとテキスタイルにもこだわって欲しかった。もしかしたら拘った末のアッパー素材なのかもしれないが、DNA Tunedミッドソールの革新性から比べるとあまりにも普通すぎる。ただ1点のみ、純白のホワイトで運動靴全開にせずに、少しパール感のある生地を採用したことは評価してやろう。
ミッドソールに関して
最新のDNA Tunedを採用。踵とつま先で気泡の大きさを変えた2段階の射出成形と超臨界発泡技術で、吸収性と反発力を調整しているらしい。特に、前足部で39mm、かかと部で45mmの厚さを持つクッションは、BROOKS史上最も厚く、快適な履き心地を実現している。との謡い文句。
試してやるよ。早速シェイクダウン。
第一印象は「厚底すぎる」。
レースシューズで厚底のNIKEアルファフライ3に慣れている自分でも、ここまで厚底感をジョグシューズで感じたのは初めて。手持ちのスーパーブラストやクラウドモンスター2よりもさらに厚底感が際立つ。カカト部で45mmだから相当な厚みなので当然と言えば当然だけど、にしてもバイーン!の主張が凄い。
シューズアドバイザーの藤原氏曰く「初心者向きではない」とのこと。20kmジョグしてみたが同じ意見だ。
新しいDNA Tuned素材は、沈み込むというよりも反発力をもって押し返してくる印象。これはDNA LOFT v3のグリセリン21ステルスフィットでも、感じた心地よい反発感なので、味付けの方向性は統一されているように思う。
45mmという厚底ゆえの接地フィーリングの大きな違いは、身体に馴染ませるのに多少時間がかかる。バウンス感は非常に心地よいが、接地感に少し癖がある。「Glide Roll Rocker構造」のおかげで脚が前に出やすいという説明もあるが、実感としては微妙。
重量は300gと、ゲルニンバス26同様の重量。ヘビーな印象だがこの重量のシューズはクッション性などに振っていることが多いので、履いてみると気にならないことがほとんど。グリセリンマックスも300gのネガティブな要素は特に感じられない。スピードを出そうという設計ではないので、なおさら気にならないのかもなという印象。
走行フィーリング
スピードはあまり出ない。スピード感は求めるべき靴ではないと理解しているが、ノンカーボンクッション系シューズのスーパーブラストと比較するとやや物足りなさも。前のめりな気持ちの時に少し穏やかにブレーキをかけてくれるシューズは私には必要かなと感じる。
見事なバウンス力は走っていて非常に気持ちがいい。特に安定感があって、横ブレしない印象。いつものジョグコースで、非常に急な下り坂があるのだけど、そこを駆け抜ける際にこれまでのどのシューズよりも安心感をもって走りきることが出来た。バウンス感と安定感の両立で、脚には非常に優しいなと感じる。
ソールの耐久性について
耐久性は良さそう。グリセリン21ステルスフィットで感じた雨天時のスリップ感は未検証だが、ドライ路面でのグリップは確か。現在40km程度の使用だが、ソールはほぼ無傷。アッパーやクッションがダメにならなければ長く使えそう。コストは高いが、それ以上に恩恵はあると思っている。
通気性に関して
良いか悪いかの2択なら悪い。
ただ許容は出来る。Noではない。
気にしない人には問題ないが、真夏は汗で蒸れやすいだろうと予測する。そこまで大きく触れる項目ではないかもしれないが、一応補足。
まとめ
主張強めの鬼バウンス野郎。「鬼バウンス&スタビリティプレミアムジョグシューズ」といったところか。マジで厚底なバウンス感とこんなに跳ねるのに着地は安定するのかい!という驚きの安定感は超イイ感じ。疲れた日の繋ぎの1足としてや、レスト明けで脚が軽くて突っ込みがちな日にちゃんとジョグをするために最適なシューズ。そして、安定感が怪我予防にも繋がり、継続的なトレーニングをサポートしてくれるのではないか?と期待している。
個人的には満足。似たタイプではPUMAのマグマックスも候補になるかもしれない。でもこの系統で似たものは2ついらない。あと補足で、シンプルなスタイルなので普段履きとしても使えるのはポイント高い。シンプルなコーディネートにもハマるところが魅力。
そんな感じ。ではでは。