Life is wonderful!
最高のリラクゼーションのやり方をみなさんは、知っているだろうか。ヨガの最後に行う、シャバアーサナ(屍のポーズ)は、全身の力を抜き、心を解放し、ただ仰向けに寝転んで目を閉じるだけ。自然な呼吸をし、ただ力がどんどん抜けていくのを感じていく。地面に自分の体が溶けていくようなイメージだ。
10分間のシャバアーサナは、数時間の睡眠に匹敵する、とも聞いたことがある。起き上がったあとは、まるで、お風呂からあがったあと、目覚めたあとみたいに、全身にエネルギーが満ちているのを感じる。
眠ってしまうこともあるけれど、頭は疲れていないのに意識ははっきりとしていて、ものすごく研ぎ澄まされた感覚になるときもある。肉体の中に自分が存在しているのではなく、自分が魂そのもので、クリアな世界にいるような感じだ。
ある日いつものように、ヨガの練習をしてシャバアーサナをしていたときに、わたしの耳元にこんな声がささやいた。
「Life is wonderful. 」
誰かが耳元で、はっきりと、人生は素晴らしいって、わたしに教えてくれたのだった。それからお腹の周りがポーッとあたたかくなって、私の中にオレンジの光が灯って、それがだんだん大きくなって包まれていくのを感じた。
そうだ、人生は素晴らしい。あの小さな命と一緒に、人生を二倍楽しもう。日本から遠く離れたサンフランシスコに来て、わたしは、そう心に決めたのだった。
※リラックスヨガの動画はこちら
〜つづく〜
《 最高のリラクゼーションのやり方 》
わたしたちは、ものすごい速さの世界で、溢れるような物と情報に囲まれています。そして、それらに心が振り回されて、疲れ切ってしまうことも多いのではないでしょうか。都会で生活していたときの私がそうでした。
本日は、感覚を取り戻し、体の緊張をほどき、心をリセットする方法 "シャバアーサナ” のやり方をお教えしますね。
(この方法は、体と心を整えるヨガのポーズの練習のあとに行うと、一番効果的です。体をあるべき状態に整えた状態が、もっともリラックスできるからです。近くにヨガの先生がいれば、その方にガイドしていただくのをおすすめします。)
このリラクゼーションは、静かに寝転がるスペースがあれば、どこでもできます。動かないので、暖かな格好をするか、暖かな場所で行いましょう。小さな音量で、自然の音やリラクゼーションの音楽をかけておくのもよいでしょう。
まずは仰向けで寝転び、目を閉じます。足を腰幅に開き、両腕は腰の横に少し開いて下ろしておきましょう。大の字を少し小さくした感じです。
首や腰を揺らしながら、全身の緊張をほぐしていきます。
一度、握りこぶしを作り、腕全体に力をいれます。それから、手を緩め、一気に緊張をほどきます。今度は、同じことを足でやってみましょう。足の指をぐーにして、足全体を緊張させ、一気に解放します。今度は、顔を梅干しみたいにぎゅーっとシワシワにして、歯を食いしばり、顔全体の筋肉を収縮させます。それから、一気に緩めてください。
体の各部分を意識的に緩めるという作業を行いました。
特に、緊張している場所、痛みのある場所などがあれば、その場所を揺らしたり、体制を変えて、一番楽に仰向けでいられるポーズを探します。(例えば、反り腰で腰痛持ちの方は、足の裏を床につけて膝を曲げておく、など。ブランケットやクッションなども、必要であれば使用してください。)
今度は、頭と心を休ませていきましょう。草原や、海辺でただ寝転んでいるとイメージしまてみましょう。青空の下、そよ風に揺れている草原そのものになった感じです。
自然な呼吸に耳をすませます。背負っている、重たい荷物をひとつずつ、下ろしていきましょう。息を吐くたびに、体の水が地面に浸透していくように、体全体が地面に溶けていきます。息を吸うたびに、明るい光が体を包んで、新しい細胞を作っていると想像してみましょう。
あとはその場所で、しばらくその心地よい状態の中にいましょう。
10分くらいがおすすめですが、数分でも楽になると思います。眠りに落ちてしまうことも多々ありますので、仕事の合間に行う方は、心地よいサウンドのアラームをかけておくことを忘れずに。
みなさんが、心穏やかに過ごせますように。
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