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高校生カップル
夕方、三男(3)と公園近くに住む
お友達を誘いに行ったとき
高校生らしきカップルがベンチに座っていたのに
気がついた私の視界に
あからさまにイチャつく様子が映り
これは公園に行かない方がいいなと思いながら
ひとまずお友達のお家へ伺った。
お友だちと言っても高学年のお兄ちゃんなので
事情を説明すると察してくれて
お庭で遊ばせてもらうことに。
これ、未就学児同士なら
こうはいかない(笑)
カップルと言えば
心理を学んでから初めて知った
恋は(自分の)不足を見ている
自分にとって特別な存在でいてほしいという関係
であって、
奇跡のコースでは
『特別な関係は、死を見る関係である』
と言ってもいる。
もうね、ぐうの音も出ない。
私は子どものころ
少女漫画が大好きだったので
もれなくよくありがちな
恋の話に夢中な一人だった。
恋に恋する、恋に憧れる一人だった。
だけど恋愛というのがよく分からないまま
大人になって
大人になってからもよく分からず、
交際らしき経験もあるけれど
当時私は自分の精神の病みがピークだったので
漫画やドラマのような
ドラマチックな経験はしていない。
一時的な高揚とか
そういうのはあったけれど
そんなものは一瞬の出来事で
我に帰ればとても虚しさを感じていた。
10代後半から20代のZ世代は
生まれ持って愛の本質を知っているから
恋愛をしない人が多いと聞くけれど、
たとえ自分の不足を投影している
存在同士であったとしても
10代のアオハルを私は
そっと静かに見守りたいなと
思わされた昨日だった。
私たちが公園から帰っている時に
彼らも自転車で帰っているのが見えて、
とても楽しそうでキラキラしていた姿に
あーよかったな、と心の中でほくそ笑む。