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はみ出し靴サイズ物語

 息子の成長は日に日に目覚ましいものがあるが、特に足のサイズの成長速度は我々を驚かせる。そんなわけで、「息子の靴を買わねば」という大命題のもと、妻が日本の名門シューズブランドの店へと足を運んでくれた。息子の足の大きさを専門の職人が測定したところ、12.5cmというかなり大きめのサイズが判明。幅も広めであるため、ファーストシューズとしては13.5cmのものが推奨されたという。息子よ、お前の足は既に平均を大きく超えているのだな。

 店員さんは非常に丁寧に接客してくれたそうだが、なんとそのブランドではファーストシューズ用の靴が13cmまでしか用意されていないとのこと。足の大きな息子を持つ親の悲哀とでも言うべきか。しかし、そこは日本のおもてなし精神、彼らは親切にも隣の店を紹介してくれ、そこで無事ファーストシューズを購入することができた。

 家に帰ってその靴を息子に履かせてみると、まるで新しい世界が開けたかのようにウキウキとしている。彼にとっては、これが外を歩くための最初の一歩となる。息子よ、これで君も大地を踏みしめ、広い世界へと歩を進めることができる。

 息子の足の大きさには驚かされたが、それと同じくらいの喜びもある。これからも彼の成長を見守りながら、一緒に新たな一歩を踏み出していくことが楽しみでならない。息子よ、外の世界へと踏み出そう。お前の足跡がこれからどんな物語を紡ぎ出すのか、今から楽しみだ。

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