小さな君主の日々
最近の息子は、まるで小さな君主のように、彼の世界を統治している。やりたいことは力強く、やりたくないことには、まるで嵐のような抵抗を見せる。
例えば、お風呂掃除の日。私が掃除用具を持って扉を開けると、息子はまるで「お風呂の冒険」が始まったかのように、颯爽とやってくる。しかし、彼を外に出すと、その小さな体からは想像もつかないほどの怒りの声が。床が濡れるのは二の次で、彼の探検心を止めることはできない。
また、彼が見つけた「お宝」を取り上げるときもそう。ハンガーや私の時計を興味深く眺め、小さな手で探求している。しかし、それを返してもらおうとすると、まるで宝物を奪われたように大騒ぎ。彼の世界では、これらは彼のもので、取り返すことは「反逆行為」に他ならない。
寝かしつけの時も、彼の気分次第。私が担当の日に彼が気分じゃないと、泣き叫んで妻の助けを求める。小さな皇帝が、彼の気分に合わないことは許さない。
わがままに育ってしまうのではないか、と心配になる。けれど、これも一つの成長。彼の意志がはっきりしてきた証だ。私たち親も、彼の意志を尊重しつつ、適切な範囲内で導いていく術を学ばなければならない。
子育ては、常に正解があるわけではない。日々が悩みとの戦いだが、それもまた、親としての成長。息子の成長と共に、私たちも成長していく。それが親子の旅の素晴らしさではないだろうか。
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