竜巻ハイハイ大レース
息子のハイハイのスピードが類を見ない速さだ。まるで風を切る小さな竜巻のよう。そして明日、その竜巻が地元で開催されるハイハイレースに挑む日がやってくる。僕は彼が世界最速のハイハイ赤ちゃんになるかもしれないと夢見て、彼をレースにエントリーさせた。
今日はその大一番に向けての特訓日。とはいえ、そんな堅苦しいものではない。息子と楽しく遊びながらハイハイさせるだけ。彼は僕が名前を呼ぶと振り向く。呼びかけに応じて、キャッキャと笑いながらハイハイで僕の元へと進む。ただし、彼の気が逸れたら、それまで。どうやら、彼は「かくれんぼ」風の遊びが大好きなようで、僕がチラッと顔を見せると、喜んで僕の方に向かってくる。
ただ、明日のレース会場には隠れる場所なんてない。この練習がどれほど役立つのかは未知数だけど、とにかく明日は息子にとっても、私たち家族にとっても、忘れがたい一日になるだろう。息子がハイハイでゴールを目指す姿を想像するだけで、今からドキドキが止まらない。
勝つことはすべてではない。大切なのは、息子が新しい経験を楽しむこと。そして、私たち家族がその瞬間を共に過ごし、一緒に思い出を作ることだ。息子のハイハイレース、それは明日、きっと素晴らしい日になる。勝ち負けを超えて、息子の一つ一つの小さな成長と、家族の絆を祝福する日になるはずだ。