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恋わずらいと夢

河合隼雄先生が出てくる夢を一度だけみたことある。
2015年9月17日の夢の途中でグレーのスーツを着た河合先生は突然、若い男性、といっても自分と同じくらいの中年男性に変わった。
ノースフェイスの赤い上着を着たアウトドアが趣味そうな、感じのいいその人は私を富士登山に誘った。私はいいですよと応じ、ついに富士登山がきたか〜と喜んだ。登山靴を持っているがずっと使っていないことを思い出していた。
男性は、いきなり一日で頂上まで行くのはキツイから途中まででいいというようなことを言った。私は五合目から登るんでしたっけ?と聞いた。誘ってくれたことが純粋にうれしかった。よく誘ったなーと思っていた。
これはその日みた夢の一部で、人生で重要な夢と言える場面が他にいくつかあった。数ある夢の中でも特別なものだった。
目が覚めてその特別さに興奮すると同時に、いつか登山に誘ってくれるような人が現れるのかな〜と夢の中の男性に淡い恋心を抱いた。


9年後の今、婚活に励む⁈私は久しぶりの恋心で完全に生活リズムも体調も崩している。そわそわと心がうわついて何も手につかない、食事が喉を通らない、後から一人でLINEのやりとりを読み返しにやける、ラブソングを聴き酔いしれる……。世界は輝いて愛しい。ドキドキするたび後遺症は悪化⁈笑
でも、こんな女子高生のような自分がまだいると思わなかった!
おかげで大好きな文章を書くこともすっかりおろそかになった。noteもつぶやきばかりで最近全然書いていない。
これがもしロマンス詐欺だとしたら私は完全に騙されている。

お相手はマッチングしてメッセージを送り合う数名のなかで一番親しくやりとりさせてもらっている人だ。アウトドアが趣味で同年代。 
そしてなんと軽登山に誘われたのである!
まだ会ってもいないし向こうは私の顔すら知らない段階の、やり取りを始めて三日目くらいの突然のお誘いに「よく誘ったな〜」という感想だった。

夢とリンクしている。登山靴は10年以上前に買ってずっと履いていないことも……!
そんなことってある⁈と自分でも思う。ただの偶然だと言う人もいると思う。まさか現実に起きるとは思わなかったけれど、どこかで「やっぱり」とも思うのだ。

夢って時空を超えている。過去も未来も関係ない。予知夢的な夢を何度もみて分析してきた。
この先は今の私にはわからないけれど、ほんとうは全部決まっているのかもしれないと思っている。
未来について何か手がかりになるものがないかと探そうにも夢分析の記録が膨大すぎて簡単ではない。当時の苦しみが蘇るから読むのは心的にも負担だ。

その夢分析ノートに分析家から教えてもらった河合隼雄先生の言葉が書かれていた。

「死の世界から今を見るのは大事だよ」

いつか死ぬときに振り返って今の私がしていることはどうか。つかの間の生。きっと「どんどんやってみたらいい」と微笑んで見ているように思うのだ。

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