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鴨と「ヘレン・ケラー効果」の話

冬の風景を探しに、いつもの散歩道。

冬の川

水量は減り、落ち葉に覆われて、川が隠れています。

山茶花

ピンクの山茶花、このごろよく見るような気がします。可愛らしいですね。

私が鴨を見ていると、大きなカメラを首に下げた、溌剌とした女性が声をかけてくださいました。

女性「コガモでしょうか?」
私「どうでしょう?鴨に詳しくなくて…。小さいですね。こどもかと思っていました」
女性「フフ。いまはこどもが生まれる時期ではありませんからねぇ」
私「フフ。そうなんですね」

すると、「こがも〜、こがも」と大きな声でつぶやきながら、ひとりのご老体が歩いてこられました。

女性「これはコガモですか?」
ご老体「そうそう」
そしてご老体は、歩く速度を変えることなく、そのまま去っていかれました。

女性「ここに来たらコガモが見られると聞いて、今日はじめて来てみたんです。本当に見られて嬉しいわ」
私「そうなんですね!私は鴨の名前がわからないので、教えていただけませんか?」
女性「喜んで!あの緑のがマガモ。オスとメスでは、クチバシの先の黄色い部分の大きさが違うんですよ。それから、赤い頭に白いラインが入っているあれはヒドリガモ。こっちに泳いできたのはカルガモ」
私「名前がわかるとおもしろいですね~!」
女性「そうでしょう?わたしは勝手にヘレン・ケラー効果って呼んでるんです」
私「なるほど。名前を知ると世界が見えてくる」
女性「そう!そう!そう!」

本当に。名前がわかると世界が楽しくなりますよね!
「ヘレン・ケラー効果」ということば、いただきます😄

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