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【家族の話】「気いつかいい」のムク
「気い遣いい」は、「キーツカイー」と読みます。
大阪弁で「よく気づかいをする人」という意味です。
「気をつかいすぎる人」というニュアンスがあります。
ムクというのは、86歳の父と82歳の母が飼っているトイプードルの名前です。
最近は、朝と夕方に、両親とムクの運動のため、「転んだ時のお助け係」の私を含めて3人と1匹で近所を散歩します。
父は、退院したばかりだというのに、さらに酸素ボンベを引っ張っているというのに、そしてまた耳が聞こえていないというのに、「足腰を鍛えるのだ」と言って、サッサと歩きます。冷や冷やします。
母は、膝が悪かったり時々めまいがしたりするので、買い物の時などは押し車を使っています。けれども朝晩の散歩のときは、ムクも一緒なので押し車は使いません。そのため、用心してゆっくり歩きます。
ムクは「きいつかいい」です。
ゆっくり歩いてくる母を待ち、母が追いついたら今度は先に行ってしまった父のところまで走ります。
ムクが父のところまで行くと、父は気づいて歩みを止めます。そして、一緒に母を待ちます。
ムクは、前を歩く父と後ろを歩く母の間で、止まったり走ったり。
リードを持つ私も止まったり走ったり。
いちばんに転ぶのは、父でも母でもなく、私だと思います🤣