【家族の話】若かりし日の母ちゃん降臨!
この5年程、膝の痛みやめまいに加え、元来の心配性が昂じて自信を無くしつつあった81歳の母。
自らの老いを悲しみ、娘の私が手伝うたびに「ごめんね」と謝るばかりでした。
何万回母の「ごめんね」を聞いたことでしょう。
そんな母が、父の入院をきっかけに、数年ぶりにひとりで買い物に行けたのでした。
すると、なんということでしょう!
母に昔の「母ちゃん」が降臨したのです。
表情が全く違います。昔の、怖かった頃の母ちゃんの表情です。
「ごめんね」なんて言葉が似合わない、キリッとした表情です。
「なんか、お母ちゃんがもどってきたみたいや」と母に言いながら、私は涙が出そうになりました。
母は、父の大量の薬を整理して、飲み忘れのないように分類したのだそうです。
夜には父の肩をもんであげているそうです。
「気持ちええわ、言うてくれやるから嬉しなってなぁ。豚もおだてりゃ木に上るやな」と言います。
昨日は父のサンパツもしてあげたそうです。
「散髪屋さん行くの嫌やなんて。家でした方が簡単やしな」と言います。
たまに父に文句を言う声も、昔どおりに怖いです😂
「うちの夫婦はふたりで一人」と前に父が言いました。
羨ましい夫婦です。
お疲れが出すぎないうちに娘を頼ってくださいませ。
娘も母に似て怖いですけど。
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