カマキリの思い出
今朝、マンションの廊下で、壁を歩くカマキリに出会いました。
カマキリに出会うとビビります。
カマを振りかざすあのしぐさ
三角の、あごのとがった顔
そして、メスがオスを食べるという命がけの交尾
今から50年ほど前、私が小学生だった頃。
弟がカマキリを捕まえてきて、その虫かごをお座敷の床の間に置いたままにしておりました。
そうしたらカマキリが卵を産みました。
茶色っぽい、泡の塊みたいな卵です。
虫かごのまま外に出せばよかったものを
なぜかそのままにしてありました。
ある日その卵から、わさわさと赤ちゃんカマキリが生まれてきたのでした。
赤ちゃんカマキリは、小さいくせにカマキリの形をしています。
お座敷に赤ちゃんカマキリがいっぱい。
赤ちゃんカマキリたちは、
母により、掃除機で一掃されました。
命がけの交尾により生まれた赤ちゃんカマキリたちは
掃除機に吸われていきました。
あの茶色い泡の塊から
ちびカマキリがとめどなく出てくる様子は
忘れられません。
ある夏の日の思い出です。