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【追体験】見たことある光景が再び…
こんにちは。
今日は『追体験』についてのお話をしたいと思います。
この言葉を知るまでは全く気づかなかったのですが、私も知らないうちに追体験しちゃっていた…ということがあったので、今日はそのことを書きます。
あれ?この状況って…?
心理学で言う追体験とは、
自分自身を、対象者と同じような状況においたり、同じような思いをすることをいいます。
『何でこの人がこうなってしまったのか?』を理解するためだそうです。
私が追体験をしたのは母でした。
『母子癒着』の投稿でも書きましたが、母は私より弟にばかり愛情を注いでいると、ずっと思っていました。
実際のところ、私にもちゃんと愛情を注いでくれていたのに、私がひねくれて受け取らなかったので、もらえてる量が少ない!と感じていただけだったのですが。
やがて私も母になり、反抗期に突入した息子との関係は、良くもなく悪くもなくといった現在。
「心理学勉強してて良かったー!」と心から思えるほど、自分では反抗期にうまく向き合えていると思っているのですが、
そんな息子は
「妹の方が可愛がってもらっている!」
「自分は全然構ってもらえない!」
と、たびたび主張するのです。
そんなことないのに!と思いましたが、同時に気づいたんです。
この構図…私と弟の関係と同じだということに。
なので、ちゃんと愛情あるよ!ということを知ってほしくて、大げさめに気にかけてみたり、特別扱いしてみるのですが、全然受け取ってもらえないのです。
受け取ってもらえないどころか、もらってない!という感じ。
ん?この状況って…
また気づきました。
母から見た私もこんな感じだったのではないか…と。
ここにきてやっと母の気持ちが分かったのです。
子どもに愛情を受け取ってもらえないことがこんなに悲しくて、やるせない気持ちになるなんて…
なんてことをしていたんだ、私は!と思いました。
息子は私と違って、直接思いをぶつけてくれましたが、これが無かったら、私が小さいときに感じていた寂しさや、親になって愛情を受け取ってもらえないことの悲しさに気付けなかったかもしれないので、思いをぶつけてくれた息子には感謝です。
自分の人生を歩むために
追体験から抜け出すには、自分自身が対象者と同じ状況や同じ思いをして「こんな思いをしていたのか」と理解することがポイントです。
私は息子との関係を通して、母の追体験をしたことで、母の思いを知ることが出来ましたし、何があっても変わらずいてくれた母への感謝が自然と溢れてきました。
しかし、追体験と言っても状況は様々ですよね。
「あぁはなりたくない」と思う人の追体験をして、同じ状況や気持ちを味わったとしても、理解することが難しいということだってあります。
そんな時は、「一生懸命だったんだろうな」とか「がんばってきたんだろうな」などと、その人の人生や生き方を認めてあげるだけでもいいんです。
追体験は、無意識にそうしてしまっていて、やりたくてやってるわけではないのですが、追体験してでも気持ちを理解したいと思うほど、自分にとって大事な人だから起こるようです。
そんな追体験から抜け出して、もう誰かと同じ人生を歩むことなく、これからは自分らしい人生を歩んでいきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。