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登場人物の多彩性で成り立つ落語

今日は田原真人さん主宰の読書会に参加した。3回シリーズの最終回で「多様性」がテーマだった。

多様性という言葉にひっかかりがあったことをシェアさせてもらった。
上段者が下段者を従わせるための方便に使われることが多いように感じてしまう。一応、合意しましたよね、的な。

個人として関わるときは、それぞれ良い人だなと思いながら付き合うのだが、集団になると一筋縄ではいかなくなる。個人的性格と集団的性格とは全く別な生き物と思うことが多々感じられ戸惑ってしまいます。

個人としては、個人の彩りを持っていて、彩りを混ぜたりしながら新しい色を生み出す社会にならないかなと対話を通して考えていた。

落語の中の世界はどうだろうと覗いてみると、出てくる登場人物にはそれぞれの個性の彩りがあり、互いの邪魔にならず、活かしあい、その結果、笑いになる構成になっているように思う。

考えてみると、個性が邪魔しあっていたら、笑いにならない。笑いで終えるいう、登場人物における共通の目的があり、目的のために役割を演じているように思えた。笑いという同じ方向を向いているから、彩りを活かした協力がなされているのであるという考えに至った。

落語の中の世界から実社会をみると、個人が持つ彩りを尊重し合い、安心が担保されている場づくりがこれからの組織体の鍵になるのかなと感じたのであった。

もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。