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「巻き戻し」は死語?じゃあ英語の「rewind」は?そこにはカッコいいスラングもあった。
「母ちゃん!昨日の日曜洋画劇場のフォレストガンプ、ノーカットだから標準だと最後まで録画されてないよ!3倍でって言ったのにー」
この前テレビで「若い子は巻き戻しと言わない」というのを見て、「なるほど」と思う反面、「英語はどうなんだろう」と疑問に思ったので、Chat GPTに聞いてみました。
僕「Chat GPT、巻き戻しについて教えて下さい」
Chat GPT「アラホラサッサー」
「巻き戻し」と英語の“rewind”:死語と現役、そしてスラングの関係を考える
「巻き戻し」という言葉の背景
「巻き戻し」という言葉は、40代以上にとって極めて親しみのある表現です。ビデオテープ(VHS)やカセットテープが主流だった時代、この言葉は日常会話に溶け込んでいました。「次の人のためにビデオを巻き戻しておいてね」や「カセットテープのB面を聴く前に巻き戻す」というフレーズを、耳にタコができるほど聞いた人も多いでしょう。
しかし、DVDやストリーミングが主流になるにつれて、物理的なテープを「巻き戻す」行為は不要となり、この言葉も徐々に使われなくなりました。今や「巻き戻し」は死語として扱われることが多く、「え、巻き戻すって何?」と若い世代から首をかしげられる始末。こうした変化に、世代間のギャップを感じることも少なくありません。
英語の“rewind”の現在地
一方で英語の“rewind”はどうでしょうか。直訳すると「巻き戻し」を意味するこの言葉も、同じくテープ時代に頻繁に使われていました。リモコンの「REW」ボタンや、カセットプレーヤーに刻まれた“REWIND”の文字は、昭和生まれの人々にとって馴染み深いものでした。
しかし、“rewind”は、物理的な巻き戻しが不要になった現代でも依然として使用されています。これは、英語圏では「巻き戻し」そのものが物理的行為だけでなく、「時間を戻す」や「過去に戻る」という比喩的な意味で生き続けているためです。たとえば、「Can you rewind the video?(ビデオを巻き戻してくれる?)」という表現は、デジタル時代でも普通に使われます。英語では、技術の進化とともに語彙が消えるよりも、拡張的に解釈されて生き残るケースが多いのです。
スラングとしての“rewind”
“rewind”は、スラングとしても非常に興味深い進化を遂げています。特に音楽シーンやストリートカルチャーでの使われ方が象徴的です。
音楽の世界での“rewind”
クラブやDJ文化の中で、“rewind”は曲をもう一度頭から再生するという行為を指します。たとえば、DJが観客を煽りながら「Rewind!」と叫ぶ場面がよくあります。これは、その曲が非常に盛り上がりを見せたため、もう一度最初から流してその熱狂を繰り返そうという意味合いです。
こうした使い方は、特にレゲエやダブステップのシーンで頻繁に見られます。観客が「Rewind!」と叫ぶことで、DJにその曲を再生し直すよう要求することも一般的です。このスラング的な使用法は、単なる物理的な巻き戻しとは異なり、「最高の瞬間をもう一度体験したい」という感情を伴っています。
ストリートでの“rewind”
また、ストリートスラングとして“rewind”は、「振り返る」や「再考する」という意味でも使われます。たとえば、「Let’s rewind and look at what went wrong(巻き戻して何が間違っていたか見直そう)」という形で、失敗や過去の出来事を振り返り、再び考察するというニュアンスで使用されます。この場合、“rewind”は単に過去に戻るだけでなく、学びや改善の意味も含まれています。
“Rewind”と「巻き返す」という概念
興味深いのは、“rewind”が「巻き返す」という日本語のニュアンスにも近い使い方をされる点です。たとえば、スポーツやビジネスの文脈で「巻き返しを図る」という表現がありますが、英語でも“rewind”がこのような文脈で用いられることがあります。
たとえば、「We need to rewind and fix our strategy(巻き戻して戦略を立て直す必要がある)」というフレーズは、「過去に戻り、失敗を修正する」という意味合いを持ちます。ここでの“rewind”は、物理的な行為というよりも、「一旦立ち止まり、やり直す」ための精神的なリセットを表現しているのです。
日本語と英語の「巻き戻し」観の違い
日本語の「巻き戻し」は、物理的な行為としての役割が強調されていました。そのため、テープ文化の終焉とともに死語となりつつあります。一方で英語の“rewind”は、物理的な意味を超えて比喩的・感覚的な役割を担い続けています。これは、英語圏が言葉に柔軟性を持たせる文化を持つためでしょう。
さらに、日本では「巻き戻し」という言葉がビデオテープの操作に特化した印象を与えがちですが、英語の“rewind”は広範囲で利用されるため、時代や技術の変化に影響されにくいのです。
「巻き戻し」の復権は可能か?
日本語で「巻き戻し」という言葉が死語化している現状を鑑みると、復権は難しいように思えます。しかし、ノスタルジックな響きや、感覚的な意味での利用を考えれば可能性はゼロではありません。
たとえば、「人生を巻き戻す」というフレーズで、時間を取り戻したい気持ちを表現することは十分可能です。テクノロジーに依存しない形で「巻き戻し」を比喩的に使うことで、再び日常会話に登場することもあるかもしれません。
結論:巻き戻しとrewindの今後
日本語の「巻き戻し」は死語として扱われることが多い一方、英語の“rewind”は現役で活躍しています。特にスラングや比喩的な表現としての進化は、日本語にはない柔軟性を感じさせます。「巻き戻し」も、単なる操作としてではなく、感覚や文化の一部として再解釈されれば、新たな命を吹き込まれるかもしれません。
あなたにとって「巻き戻し」とはどんな思い出がありますか?テープを巻き戻す音や、途中で止め忘れたときのあの絶妙なストレス感を、もう一度語り合うのも面白いかもしれません。
・・・「巻き戻し」の「巻き返し」に期待!