音楽レビュー『呪文』折坂悠太(2024)日常に永遠はない
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音楽好きの先輩に勧められたのがきっかけ
はじめて彼の画像を見た時、すごく若い人に見えた('89年生まれ)ので、私に合うだろうかと思ったんです。
しかし、先輩からの LINE に貼られた YouTube の音源を聴いてみると、全然若くない感じがしました。
というのも、この方の音楽には、私が好きな'70年代の細野さんやはっぴいえんどの匂いを感じたんです。
若い人でもこんなに渋い音楽をやっている人がいるんだなぁと感心しました。
今年に入ってから新しいアルバムを発表した
と聴いており、先輩も「すごくいいよ」と言っていたので、早速、チェックしてみました。
このアルバムがとても完成度が高くて、何度も繰り返し聴くほど好きになったんですよね。
本盤に収められた楽曲には
「生活」の匂いがする
好きな曲ばかりで、どれか一つをピックアップするのがためらわれるほどです。
どの楽曲にも共通するのは「日常」です。
今は何気ないことでも、その「何気ないこと」が永遠には続かないことを感じさせます。
30代半ばでこれだけ円熟したソングライティングができるのは、すごいことだと思います。
騙されたと思って、一度聴いてみてください。
その一言に尽きます。無駄な言葉を添えるのが野暮に感じるくらいです。
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