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音楽レビュー『Song of the Siren』Captain Funk(2000)ロック+テクノ+ファンクでノリノリ♪

【約1100字/3分で読めます】

【こんな人にオススメ】
・ロックが好き
・ダンスミュージックが好き
・テクノが好き

【こんな時にオススメ】
・運動のおともに
・家事のおともに
・ドライブのおともに

テクノにハマった2000年

高校3年生だった私はサブライムレコーズのアーティストたちを知りました。

レーベル自体のことを知ったのは、もっと後のことだったかもしれませんが、東京で流行っているテクノ系アーティストとして彼らのことを知りました。

当時、サブライムレコーズから作品を発表していたのは、Flare(ケン・イシイの別名義)、コ・フュージョン、ススム・ヨコタ、レイ・ハラカミ、そして、オオエタツヤによる「キャプテン・ファンク」でした。

「知った」と言っても、インディーズレーベルであるサブライムレコーズの CD は、あまり流通しておらず、実際にじっくり音源が聴けるようになったのは社会人になってからでした。

同じレーベルのアーティストでも、それぞれの個性は異なっており、中でもキャプテン・ファンクの作風は、ロック色が強いダンスミュージックです。

キャプテン・ファンクの評価は
海外から高まった

というのは伊達ではなく、このアルバムの冒頭(②)から洋楽と比べても遜色のないロックサウンドが展開されています。

このサウンドを聴くと、ノーマン・クック(ファットボーイ・スリム)がキャプテン・ファンクを絶賛したというのも頷けますね。

③になると、ロボットボイスも加わり、さらにテクノ色を強め、④ではテンポが落ち着きポエトリーリーディング(朗読)的な歌詞を展開、⑤ではエスニックなギターサウンド……というように全曲がシームレスに繋がっていながらも、そこで展開されるサウンドはオムニバスのごとく多様です。

アーティスト名にある
「ファンク」の色が濃いのは

⑦⑧⑮といったところでしょうか。

⑦は静かなピアノではじまるので、穏やかな曲かと思いきや、途中からニューオリンズ的なリズムに変わり、ブーツィー・コリンズばりのベースが展開されます。

続く⑧でも Pファンク的なベースが続き、歌の方もそれに合わせた粘っこいものです。

⑮は冒頭のカッティングギターがファンキーで、シンセベースと黒人っぽいファルセットも使った歌になっています。リズムの「ため」が非常にファンクを感じさせます。


【作品情報】
リリース:2000年
アーティスト:キャプテン・ファンク
レーベル:サブライムレコーズ

【アーティストについて】
オオエタツヤによるソロユニット。'98年デビュー。

【同じアーティストの作品】

『Encounter With… Captain Funk』
(1998)
『Heavy Metal』
(2007)
『Sail and Cruise』
(2021)

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いっき82
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