映画レビュー『ドリームプラン』(2021)愛情あふれる頑固親父がテニスのトッププレイヤーを育てた
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'90年代後半にプロデビューし、
テニス界を席巻した姉妹
それがビーナス・ウィリアムズ、セリーナ・ウィリアムズの二人です。
本作はその姉妹の物語を父親の視点で描いています。
父親・リチャード・ウィリアムズを演じるのは、ウィル・スミスです。
その見た目は、本物の父親にそっくりに仕上げられており、いつものウィル・スミスとは別人に見えました(実際の本人の映像はエンディングで見られる)。
この父親が相当な頑固者で、観ていてイライラするほどでした(笑)
しかし、その頑固さは娘たちへの愛情があってこそのものですし、娘たちをテニスのトッププレイヤーにした根源でもあります。
家族が住むのは治安の悪いコンプトン
地元のギャングがはびこる街です。
彼女たちは父親とともに、この地にある公営テニスコートで毎日特訓に励んでいました。
そこへ若者のギャングたちがやってきて、父親が殴られる時もありました。
しかし、この家族はめげません。娘たちの才能を信じているからです。
「ドリームプラン」は父親が作った将来設計
父は娘たちが生まれる前から、綿密な「将来設計」をノートに記していました。
娘たちもまた父を尊敬し、その計画のために努力を重ねているのです。
もちろん、計画通りにいかないこともあります。
それでもこの家族は諦めません。
両親も娘たちもテニスの「トッププレイヤー」になることを信じているからです。
こう書くと単純な話に感じるかもしれませんが、この自信を貫くのは並大抵のことではないと思います。
ひとえにこの「自信」は、両親が注いだ「愛情」と、日々の「努力」がもたらしたものでしょう。
「子どもをどう育てるか」
そんな視点でも楽しめる作品になっています。
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