文章は「見た目」も大事
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「文章を減らす方法」を紹介しました。
「文が書けない人」からすれば、まったくいらないテクニックかもしれませんが、最終的に「文章の上達」を目指すには、無駄なことは極力「書かないこと」なんですよね。
文学作品などはまた別ですが、実際、うまい文章を読むと、無駄の少なさが際立っています。
なるべく書かない方法をとるんですよね。
私もそうですが、書く前の段階で「これは文字で説明するのは難易度が高いぞ」と気が付くことが多いんです。
そういう時、私の場合は説明を省いてしまう(画像やイラストにする)か、別の記事で丁寧に説明するといったことをします。
読みやすい文章は、極力無駄がないように全体をコントロールしているからスッキリ伝わるんですよね。
この辺の見極めも、文を書く経験を積まないと難しいところかもしれません。
例えば、今の例では「イラストや写真を使う」といったテクニックを出しましたが、「文字の一つひとつの並べ方」や「改行」の入れ方にしてもそうです。
私の文章では、「漢字」が多くなり過ぎないように、わざと「ひらがな」や「カタカナ」を多めに入れています。
パソコンやスマホで文章を書いていると、手描きの文章では書けないような難しい漢字でも、簡単に変換して出すことができますよね。
初心者の方は、そういう漢字をそのまま入れてしまう傾向にあり、必然的に「漢字」が多めの文章になってしまうのです。
「、」「。」も適度に入れた方が読みやすいですし、協調したい語句は「 」、逆に捕捉的なものは( )でくくると、また読みやすさが増します。
私は「文章」も「デザイン」の一つと思っていて、見た目をすごく気にします。
「読みやすい文章」と「読みにくい文章」は、それほど読むことに馴染みがない人でも見分けることができてしまうんですよね。
一旦、「読みにくい」と思われてしまったら、よほどの内容でないかぎり、その後も読者が丁寧に読んでくれるとは限らないのです。
「文章」というと、そこに書かれた「内容」にばかり注意が向きがちですが、文章全体の「見た目」にも気を配ってみると、読者の反応にも変化があるでしょう。