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好奇心
朝。登校時間。橋の外側の細い場所を通ろうとしてるひとりの小学生と出会った。
声をかけた訳でも特別容姿が素敵だった訳でも無いが、俺はこの少女から、何故か目が離せなかった。
踏み外せば下の川に落ちて怪我することは分かってる。でも「面白そう」っていう好奇心を止められない。
すごく今の自分を見てるようだった。
夢を目の前の人に全力で語りたい。
時給自足のシェアハウスを作りたい。
行き先のない旅に出たい。
そんな好奇心を、
「大学があるから」
「お金が無いから」
「そんなに世の中甘くないから」
という内面の恐怖や、周りの視線や意見で好奇心を潰されかけている所だ。
その橋を渡ったことも無い、川に落ちたその先の景色も知らない大人たちと、自分自身に潰されかけている所だ。
ちなみに、少女が橋を渡ったかどうかは知らない。
なんか、直感で見たくないってなんとなく思っちゃって…笑
渡ってるといいなぁ…