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「笑顔」のプレゼント 〜まず「個」を想う〜

人見知り。そう自己紹介すると、いまやだれからも「嘘でしょう?」と言われる私は、インタビュアーやラジオパーソナリティをしている。でも、小学校・中学校と、集団無視や体操服や上靴を隠されるなどの陰湿なイジメを経験した。自分の意見がはっきりしているわりに傷つきやすく繊細で人間関係には苦戦した。

小学生のころは特に怖がりで、なぜかいつも「目に見えないだれか」に見られているように感じていた。数人でやった悪戯も私だけが見つかってしまう。掃除の時間に数分だけサボったら人がいなくてもなぜかバレて叱られる。そのうち「人がいなくても、きっと天から見られているのだろうな」と思うようになり、人知れず善行を心がける子どもになった。

落ちているゴミは拾う。高齢の方には席を譲る。身体の不自由な人がいたらエレベーターのボタンを押して待つ。うっかり壊した友達のおもちゃも名乗り出て謝る。学校で喧嘩をしたことも親に報告して謝る。

そうしていると、不思議なことに「不幸中の幸い」によく出会うようになった。嫌なことがあっても、なにかちょっと救われることがあるのだ。

これを、仏教で「陰徳陽報」というと知ったのは、大人になってからだ。

SDGsと言われても、その前に、現代、人々の心が荒れている。SNSで出会う人も、街のなかで出会う人たちも、みんなイライラ、なにかに苦しんでいる。

それぞれの人の心が健康じゃなければ、地球の健康の話にまで心が及ばないのではないだろうか。

少しでも多くの人が「楽しい気持ち」になればと、私が実践していることがある。それは、笑顔で人と接すること。仕事やつきあいなど関係なく、外出して出会った人すべてに対して、である。

コンビニの店員さんには「ありがとう」。カフェの店員さんに「おいしかったです」と笑顔で伝える。道でぶつかりそうになったら笑顔で会釈する。近所のおばあちゃんがいつもと違ったおしゃれな服を着ていたら「その服、かわいいですね。お似合いです」と声をかける。

思いつく限りの「ありがとう」や、褒め言葉と共に、笑顔をプレゼントしていく。これならいつでもどこでもだれでもできる。しかも、陰徳陽報。

そんなちょっとした行為が、いつかめぐりめぐって地球のためになる。できない日もある。できる限りでいい。笑顔が伝染すれば、心が溶けて、地球のことを感謝する人が増える。私は本気でそう思っている。賛同してくれる仲間、ただいま募集中!

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