CO2排出量の闇!そろそろエコについて本音で語ろうか
エコや二酸化炭素削減・環境に配慮した設備、これについては誰もが印象が良いと答えるでしょう。
しかし、この記事を読むとその価値観は変わるかもしれません。今回は二酸化炭素排出量の真実を知っていただき、皆さんが今後エコというものについて語れるレベルにまでなるような知識を身につけていただこうと思います。
※最後に、この記事の目的もお伝えします。
では、まず初めに現状を知っていただきましょう。
【二酸化炭素の排出量が多い国ランキング】
中国 9419億トン
アメリカ 5017億トン
インド 2481億トン
ロシア 1550億トン
日本 1150億トン (2018年版)
予想通り中国がずば抜けて二酸化炭素排出量が多いことがわかります。続いてアメリカです。
最近、この二酸化炭素排出量に関する取り組みを多くの企業が実践しています。その一つとして
「カーボン・ネガティブ」
というワードがホットです。
● カーボンネガティブとは
これは二酸化炭素排出量よりも二酸化炭素を排出しない量を多くしているという状態を指します。
※詳しくは後ほど
「は?」と思いませんか?
二酸化炭素を削減しようと国や企業が注力していることは良い事です。しかし、その思考が行き過ぎるあまりに二酸化炭素排出量の削減合戦が起こっている状況になっていると感じます。
例えば、Microsoft(マイクロソフト)は2030年までにこのカーボンネガティブを達成すると言っています。他人事と考えてしまうかもしれませんが、何と!東京都知事も東京都がそういう取り組みをしていくと発言をしているのです。
● そもそも論
ここ数年の温暖化に感心を持つ方は多いと思いますが、今一度確認すべきことがあります。
地球温暖化と二酸化炭素の関係は、専門家や学者でも数々の議論があるほど難しい問題です。
人間活動による二酸化炭素排出量が増えているから、温暖化が進んだ!なんて、本気で考えている学者は半数もいないかもしれません。
それにはいくつか理由がありますが、人間が人間活動によって放出している二酸化炭素量は、他の動植物に比べて微々たるものだからです。大半は人間以外の動植物によって二酸化炭素が放出されている事実を知って下さい。(この辺の詳しい話は以前書いたグレタさんの記事をご覧ください。→こちらから)
しかし、メディアはその話題ばかり報じるので、二酸化炭素排出量を減らした国や企業は「善」、対策しない国や企業は「悪」のように捉えられてしまうようになりました。
● カーボンネガティブは本当に「善」?
言葉遊びとはこのことだと思いませんか?
Microsoftは二酸化炭素排出量をゼロにすると言っているわけではありません。
もちろん今までの半分まで減らすとは言っていますが、今までさほど注力してこなかった企業がそれなりにシステムを整えると、二酸化炭素排出量を半減することくらいできると思います。
※ちなみに日本の取り組みはすごいです。
では、どのように二酸化炭素排出量をマイナスにするのか。
それは、発展途上国を支援して省エネで効率よく発電できるシステムを提供することです。
それによって、今まで排出していた二酸化炭素の量と比較して「こんなに減らすことができましたよ!」という減少量を、Microsoftの削減量として換算しようということなのです。
つまり、Microsoftで排出した二酸化炭素量と支援して減らした二酸化炭素量を足し引きして、見た目上のマイナスにするわけです。
● 赤信号みんなで渡れば怖くない
みなさんはこの真実についてどう感じましたか?
私はどうしても腑に落ちません。
作家の竹田恒泰さんの言葉を借りると、「いつから植物になったんだ!」と言いたい気持ちです。
二酸化炭素を吸収することが出来るのは、植物や一部の動物のみです。そんな事は小学生で学習しているはずです。
支援するから二酸化炭素を出してないことにしてしまおう!( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧
大の大人が寄って集ってこういう子供騙しの表現はやめませんか?
そんな事が許されるなら、その後の支援国の二酸化炭素排出量の増加についても責任を負うべきです。
私たち人間が生活の豊かさや便利さを追求した結果、日本を含めた先進国は経済成長し、それが原因で二酸化炭素排出量が増えました。しかし、それと同じことを今度は発展途上国でさせていくのです。
これから、支援された国は成長し二酸化炭素をどんどん排出するようになるでしょう。
※私は専門家ではありませんので、あくまでも憶測の範囲内で話しています。
● 排出量取引
さらに、国内や世界的に見ても行われている二酸化炭素排出量取引というものをご存知でしょうか?
これは簡単に言うと、国や企業が排出できる二酸化炭素の量を制限し、それ以上に排出してしまった国が、二酸化炭素をあまり排出しなかった国に二酸化炭素排出量を渡してしまうということです。
もちろんこれは金銭的な取引や支援をすることなどで取引が行われています。
当たり前にこんな事をしているのです。
● あなたの意見は?
さて、ここまでの話からあなた自身の話に移っていきましょう。
こういった環境問題については、常に賛否両論の意見があります。先程ご紹介しましたMicrosoftのような取り組みを高く称賛する方も多いと思います。
私はそういった意見を持つ方を批判するつもりは全くありません。
環境を本気で考えるなら、電気を使わず原始時代の生き方に戻すことが一番なのです。でも、そんな究極の選択はできませんよね。
だから、世界中の人が悩み議論しているのです。
あなたは、どう考えますか?
実は、それこそがこの記事の目的です。
環境問題というのは、一人一人の小さな行動が大きな結果を出すことにつながります。
だから、こうやって環境問題に少しでも関心を持ち、自分なりの意見を持つことが大切です。そして、それが明日への行動に繋がるのです。
私としては、非科学的で意味のわからない二酸化炭素の売買はやめて、素直に二酸化炭素排出量の削減に取り組むべきだという考えです。
植物を植えたり(家庭菜園などもOK)
冷暖房の設定を緩めたり
使っていない家電のコンセントを抜いたり
冷蔵庫の開け閉めを控えたり
食品ロスをなくしたり
私たちにできることを今から始めるべきです。日々のあなたの行動が二酸化炭素排出量の削減に繋がるということを知って下さい。こういう本物の排出量削減の取り組みができれば、世界は変わります。
You can change the world.
See you soon.
● 子どもたち向けての伝え方
私が生徒向けに指導している環境問題についての動画もよろしければご覧ください。